矯正中のトラブル別対処|救急・早めの受診・次回相談

矯正中のトラブルは、すべてが救急ではありません。ただし、呼吸・意識・大量出血に関わる状態と、装置のこすれを同じように様子を見るのは危険です。まず症状の緊急度を分け、次に装置の状態を確認します。

119番・救急受診を優先する状態

歯科への電話より救急対応を先にする症状

呼吸が苦しい、意識がおかしい、止まりにくい大量出血、顔やあごの大きな外傷・変形、飲み込んだ物が気道に入った疑いがある場合は119番へ連絡し、指令員の指示に従います。

早めに矯正歯科へ連絡する状態

状態連絡までの一時対応
ワイヤーが刺さるワックスで覆い、自己判断で切らず写真を送れるか確認します。
ブラケットが外れた無理に外さず、動く位置と痛みを伝えます。
アライナーが割れた・合わない次の装置へ勝手に進まず、直前の装置を含めて指示を受けます。
強い痛み・腫れ・発熱装置以外の歯や歯ぐきの病気もあり得るため、当日中に相談します。
歯をぶつけた・大きく動いた競技や食事を中止し、直ちに歯科へ連絡します。

次回診察で相談できること

調整後の軽い痛み、装置を付けた直後の違和感、ワックスで落ち着く軽いこすれは、食事をやわらかくするなどで経過を見られる場合があります。ただし、日ごとに強くなる、睡眠や食事が難しい、予定された説明と違う場合は当日中に矯正歯科へ連絡してください。

連絡時に伝える5項目

写真だけでは判断できないため、医院へ連絡するときは、患者名、症状が始まった時刻、痛む場所、出血・腫れ・発熱・呼吸の状態、装置の変化を伝えます。診療時間外は医院の留守番電話や案内ページを確認し、救急症状なら医院からの返信を待ちません。

自己処置は一時的な保護まで

ワックスで覆う、やわらかい食事にする、清潔を保つなどにとどめます。ワイヤーの切断、接着剤での固定、アライナーの加熱・変形は行わないでください。

まとめ:緊急度を決めてから装置を見る

呼吸・意識・大量出血を最初に確認し、問題がなければ装置と症状の写真を撮って矯正歯科へ伝えます。休診時の連絡方法を治療開始時に保存しておくと、突然の破損にも対応しやすくなります。

参考情報


参考
What is an Orthodontic Emergency?American Association of Orthodontists