歯性上顎洞炎は、上の歯の病気が、頬の奥にある空洞の炎症に関係する状態です。その空洞を上顎洞(じょうがくどう)といいます。片側の鼻づまりや、においのある鼻水が手がかりになることがあります。ただし、鼻症状だけで原因の歯や病名は決められません。
歯が痛くなくても、歯の確認が必要なことがある
日本口腔外科学会は、上の奥歯の虫歯や歯周病などから上顎洞へ炎症が広がることを説明しています。慢性的な場合、はっきりした歯の痛みがないこともあります。上の歯に根管治療などの治療歴があれば、受診時に伝えてください。治療歴があるだけでその歯を原因とは決めません。
歯科と耳鼻科には何を伝える?
| 伝える情報 | 具体例 | 確認する理由 |
|---|---|---|
| 鼻の症状 | 左右、始まった時期、鼻水の色・におい | 鼻の状態を調べるため |
| 上の歯の状態 | 痛み、かむと響く歯、歯ぐきの腫れ | 原因となる歯がないか調べるため |
| 歯科治療歴 | 上の歯の根管治療などを受けた部位と時期 | 画像や診療記録と照らすため |
片側の鼻症状が続き、上の歯の病気や治療歴が気になる場合は、次の定期検診を待たずに歯科・口腔外科へ受診を予約してください。鼻の症状について耳鼻科を先に受診した人は、上の歯の症状と治療歴も伝えましょう。歯が原因なら、鼻だけの治療で終えず、原因歯への対応も必要になることがあります。紹介状や画像を両科でどう共有するかも確認してください。顔の腫れや痛みが強くなる、発熱する場合は当日中に医療機関へ連絡してください。目の周りが赤く腫れる、物が二重に見える、視力が落ちる場合は、すぐに救急外来を受診してください。
参考
Maxillary Sinusitis of Endodontic Origin Position StatementAmerican Association of Endodontists
参考
Acute Sinusitis Advice(2025)NHS Wales
矯正中に鼻づまりが続き、矯正との関係や受診先を迷っている場合は、別の記事で相談先を整理しています。
資料確認日:2026年10月22日。
