矯正中にできた口内炎の対処法!痛みを和らげる方法と予防法

矯正治療中の口内炎の原因と対策ガイド

矯正治療を行っていると、特にワイヤー矯正の場合、口内炎が発生することがあります。この記事では、矯正治療中の口内炎が起こる原因、予防法、そしてすでにできてしまった口内炎を早く治すための対策を詳しく解説します。

口内炎のイラスト

矯正治療中に口内炎ができると痛いです。

矯正治療中に口内炎ができる原因とは?

矯正中に口内炎ができやすいのは、ワイヤーや装置が口内に直接接触し、炎症を引き起こすためです。また、矯正器具が引き起こす口腔内の乾燥や、栄養不足も大きな要因です。以下に、その原因を詳しく見ていきましょう。

装置による物理的な刺激

矯正器具やワイヤーが口内に常に接触している状態では、粘膜が傷つきやすくなります。特に、装置が新しく調整された直後や、ワイヤーがずれてしまった場合に、頬や唇の内側が炎症を起こしやすくなります。このため、口内炎ができるのです。

口腔内の乾燥

矯正治療中は、装置の影響で唾液の流れが妨げられることがあります。その結果、口腔内が乾燥しやすくなり、乾燥した粘膜が傷つきやすく、口内炎が発生しやすくなります。

栄養不足

矯正中の食事制限などによって、ビタミンB群や鉄分などの栄養素が不足しがちです。特に、これらの栄養素は口内の健康に密接に関係しており、不足すると口内炎ができやすくなります。レバーやほうれん草、卵などの食材を取り入れることが大切です。

矯正中の口内炎を防ぐ方法

矯正中の口内炎は、予防法を取り入れることである程度防ぐことが可能です。以下に、具体的な予防策を紹介します。

マウスピース矯正を検討する

ワイヤー矯正よりも口内炎のリスクが少ない方法として、マウスピース矯正を選ぶことが挙げられます。マウスピースは装置が口内に直接当たらないため、物理的な刺激が少なく、口内炎が発生しにくいです。特に、装置の痛みを心配している方にはおすすめの治療法です。

口内を清潔に保つ

口内炎の予防には、口内を清潔に保つことが重要です。矯正装置周りには食べ物のカスや汚れがたまりやすいため、歯磨きやデンタルフロスを丁寧に行いましょう。また、モンダミンなどのうがい薬を使用して、口内の細菌を抑えるのも効果的です。

MEMO

アルコールが含まれていないマウスウォッシュを選ぶと、刺激が少なくておすすめです。

栄養バランスの取れた食事を心がける

口内炎を防ぐためには、ビタミンB群や鉄分を豊富に含む食品を意識的に摂取しましょう。サプリメントを活用するのも一つの手ですが、食事から摂ることが理想的です。例えば、レバー、ほうれん草、卵などがビタミンBや鉄分を多く含んでいます。

過去の記事で、矯正中に摂取すべき栄養について詳しく紹介していますので、そちらも参考にしてください。

矯正中にできた口内炎を早く治す方法

すでに口内炎ができてしまった場合でも、適切な対処をすることで早期回復が期待できます。以下に、口内炎の治療法を紹介します。

チョコラBBを活用する

口内炎ができてしまった際に、チョコラBBなどのビタミンB群を含むサプリメントが効果的です。体の中から口内炎を改善するサポートをしてくれます。食事のバランスを取るのが難しい場合に役立ちます。

矯正用ワックスを使用する

ワイヤーや装置が直接口内に当たって痛みを引き起こす場合には、矯正用ワックスを使うことで、痛みを和らげることができます。装置にワックスを塗ることで、口内炎に直接触れないようにし、治りを早めます。

市販の口内炎用の軟膏を使用する

口内炎ができた際には、薬局で手に入る口内炎用軟膏を使用するのも効果的です。直接患部に塗ることで、炎症を抑え、痛みを軽減することができます。

まとめ

矯正治療中に口内炎ができるのは、避けられないこともありますが、適切な予防と対処法を実践することで、痛みを最小限に抑え、快適に治療を進めることができます。特に、口内炎の予防には口内を清潔に保つことが最も重要です。また、栄養バランスの取れた食事を心がけ、口内炎ができた場合には、早期に対処することが治癒を早めるポイントです。

よくある質問

矯正中に口内炎ができた場合、どのくらいで治りますか?

口内炎の治りには個人差がありますが、通常は1〜2週間で自然に治ります。ただし、痛みがひどい場合や治りが遅い場合は、歯科医に相談してください。

マウスピース矯正でも口内炎ができますか?

マウスピース矯正では、ワイヤー矯正よりも口内炎ができにくいですが、まれに口内炎ができることもあります。その場合、マウスピースを外した際に口内を清潔に保つことが重要です。

口内炎ができた時の食事はどうしたら良いですか?

口内炎があるときは、辛いものや酸っぱいものは避け、柔らかくて刺激の少ない食事を心がけましょう。温かいスープやお粥などが食べやすく、おすすめです。

歯科衛生士からのコメント

銀座で働く現役歯科衛生士の木村さん

矯正治療中に口内炎ができてしまうことは、患者さんにとって非常に辛いものです。特にワイヤー矯正では、どうしても口内炎ができやすくなりますので、普段から口内のケアや栄養バランスの良い食事を心がけてください。もし、痛みがひどい場合は、ワックスや軟膏を使って痛みを和らげることができるので、ぜひ試してみてください。

その他の予防法とアドバイス

口内炎を防ぐためには、他にも日常生活で注意すべきポイントがあります。例えば、水分をしっかり摂取することで口内を潤し、乾燥を防ぐことが大切です。特に乾燥がひどい場合には、加湿器を使用することも検討してみましょう。

十分な水分補給

矯正中は口内が乾燥しやすくなるため、定期的に水分を摂取することが大切です。水やお茶をこまめに飲むことで、口内の乾燥を防ぎ、口内炎のリスクを減らすことができます。

水分補給をする女性の写真

十分な睡眠とストレス管理

口内炎の発生には、睡眠不足やストレスも関係しています。矯正治療中は体にも負担がかかるため、十分な休息を取ることが重要です。また、ストレスを溜め込まないように、適度にリラックスする時間を作ることも口内の健康に繋がります。

口内炎は一度発生してしまうと治るまで時間がかかることが多いですが、上記の対策を講じることで、発生頻度を大幅に減らすことが可能です。