先天性欠如歯でも矯正できる?治療法・マウスピース型・保険

先天性欠如歯は、本来生えるはずの永久歯が生まれつき作られていない状態です。歯が足りなくても矯正できる場合がありますが、すき間を閉じるか、将来別の歯で補う空間を残すかで計画が大きく変わります。

まず、永久歯の本数と乳歯の状態を確認する

歯ぐきから見えない永久歯は、レントゲン写真などで有無と位置を調べます。乳歯が残っている場合は、歯の根、むし歯、周りの骨、骨性癒着がないかを確認します。骨性癒着は、歯の根と骨が直接つながる状態です。

すき間を閉じるか残すかを比べる

治療方針主に確認すること
周りの歯を動かして閉じるかみ合わせ、歯の形、歯の根を動かす範囲
将来の歯を入れる空間を残すブリッジ・インプラントなどの時期、必要な幅、成長
乳歯をしばらく残す歯の根、むし歯、低い位置へ残る変化、定期確認

どれか一つが全員に優れているわけではありません。年齢、欠けている歯の場所、顔と顎の成長、隣の歯の形、本人の希望を合わせて決めます。

マウスピース型を希望するときの質問

先に、欠けている歯の空間を閉じるのか残すのかを決めます。そのうえで、マウスピース型を候補にできるか、別の装置を組み合わせる可能性があるかを担当医へ聞いてください。装置名だけで決めず、最終的な歯の位置と、将来歯を補う計画まで確認します。

保険診療は、歯の本数だけで自動的に決まらない

先天性の病気や歯の欠如に伴う矯正が、公的医療保険の対象になる場合があります。ただし、対象となる状態、かみ合わせ、治療方法、受診する医療機関の施設基準などの条件があります。「足りない歯が一定数あれば必ず保険」と自己判断せず、届出をした医療機関で病名と条件を確認してください。

矯正と将来のかぶせ物を誰が担当するか決める

空間を残す計画では、矯正終了後にブリッジやインプラントなどを検討することがあります。成長中はすぐに最終的な処置へ進まない場合もあります。矯正歯科と、かぶせ物などを担当する歯科の間で、必要な空間、治療時期、仮の見た目、費用を共有してもらいましょう。

参考情報

以下の公的・専門団体情報を2026年8月30日に確認しました。


参考
厚生労働大臣が定める掲示事項等(歯科矯正の対象)厚生労働省


参考
Management of the Developing Dentition and Occlusion in Pediatric DentistryAmerican Academy of Pediatric Dentistry


参考
矯正歯科治療について日本矯正歯科学会