矯正中の歯磨き粉の選び方|フッ素・研磨剤・知覚過敏

矯正中の歯磨き粉は、商品名より、年齢に合うフッ化物が入っているかを先に確認します。フッ化物はむし歯予防を助けます。ただし、歯磨き粉だけでは装置周りの汚れは落ちません。歯ブラシの当て方と歯間の清掃も必要です。

フッ化物の濃度と量を年齢に合わせる

厚生労働省のe-ヘルスネットは、6歳から成人・高齢者には1,400~1,500ppmFの歯磨剤を歯ブラシ全体(約1.5~2cm)程度使う方法を示しています。ppmFはフッ化物の濃さを表す単位です。就寝前を含め1日2回磨き、磨いた後は軽くはき出します。うがいをする場合は少量の水で1回だけにします。5歳以下は濃度と量が異なるため、年齢別の案内を確認してください。

歯磨き粉の箱やチューブで濃度を見て、むし歯になりやすい場所やフッ化物洗口との併用は歯科医師・歯科衛生士に相談します。

ほかの表示は困りごとに合わせて読む

表示・特徴確認したいこと
研磨剤強くこする習慣、歯ぐきが下がった場所、装置の材質が気になる場合は、製品表示を歯科衛生士に見せる。
泡立ち泡でブラケット周りが見えにくいなら、泡立ちが少ない製品を試して毛先の位置を確認する。
知覚過敏用しみる歯、きっかけ、続いた日数を伝え、むし歯など別の原因を調べる必要がないか聞く。
ホワイトニング表示表面の着色を落とす表示か、歯の色そのものを変える処置かを区別する。装置周りの磨き残しを先に確認する。

研磨性やアライナーの洗浄可否は製品ごとに異なります。「研磨剤入りはすべて不可」などとは決めず、使っている製品と装置の説明書を照らし合わせてください。

装置別に、歯と装置を分けて清掃する

ワイヤー矯正では、ブラケットの歯ぐき側と歯先側へ毛先の角度を変えます。歯と歯の間やワイヤーの下も、医院から指示された補助用具で清掃します。アライナーは食事中に指定どおり外して保管し、食後に歯を磨いてから戻します。アライナー自体は製品・医院の案内に従って洗い、歯磨き粉を洗浄剤として使えるかは説明書を確認してください。

顔の腫れや発熱を伴う強い歯の痛みがあれば、当日中に歯科へ連絡します。歯に新しい白い斑点ができた、歯ぐきの出血が続く場合は、次回予約を待たず担当医院へ連絡し、受診時期を確認してください。歯の痛みが2日を超えて続く場合は歯科の予約を取り、歯磨き粉だけで様子を見ないでください。

磨き方の基本と、ブラケット周りの清掃は関連記事で確認できます。

参考情報

厚生労働省のフッ化物配合歯磨剤の案内を2026年10月18日に確認しました。製品の材質・洗浄方法は個々の説明書と担当医院の指示を優先します。


参考
フッ化物配合歯磨剤厚生労働省 e-ヘルスネット


参考
Oral Hygiene Tips During Orthodontic TreatmentAmerican Association of Orthodontists


参考
Instructions for Patients with Fixed AppliancesUniversity Hospitals Birmingham NHS Foundation Trust


参考
Do Braces Cause White Spots on Teeth?American Association of Orthodontists


参考
Swollen or Bleeding Gums with Braces: Causes and What to DoAmerican Association of Orthodontists


参考
ToothacheNHS