矯正装置の周りに硬い付着物を見つけても、器具で自分で削り取るのは避けてください。歯石は、取り残されたプラークが唾液中の成分で硬くなったものです。歯ブラシでは除去できないため、歯科医師または歯科衛生士によるクリーニングが必要です。
プラークと歯石は同じではない
| プラーク | 歯石 | |
|---|---|---|
| 正体 | 歯の表面に付く細菌のかたまり | プラークが硬く石灰化した付着物 |
| 自宅での対応 | 歯ブラシや補助清掃用具で毎日除去する | 歯ブラシでは取れない |
| 必要な対応 | 磨き方と道具の見直し | 歯科で専用器具による除去 |
米国国立歯科・頭蓋顔面研究所は、日々除去されないプラークが歯石となり、歯石は専門的な清掃でなければ取れず、その蓄積が歯ぐきの病気につながると説明しています。
矯正中に歯石が付きやすい場所
ワイヤー矯正では、ブラケットの歯ぐき側、歯先側、ワイヤーの下、奥歯のバンド周囲に磨き残しが生じやすくなります。上下どちらの歯も、毛先を装置の歯ぐき側と歯先側から当て、小さく動かします。歯間ブラシの太さと通す場所は、装置を見てもらい歯科衛生士に選んでもらってください。
マウスピース型装置は外して磨けますが、歯にプラークや糖分が残ったまま装着すると長時間覆われます。食後は歯を磨き、装置も指定された方法で清掃してから戻します。
調整日に簡単な清掃を行う医院もあれば、歯石除去は一般歯科で受ける方針の医院もあります。「どちらで、どのくらいの間隔で、装置を外す必要があるか」を担当医へ確認してください。
自分で歯石を取らないほうがよい理由
硬い付着物が歯石か、接着剤か、虫歯かを患者自身で見分けるのは困難です。歯石は専門的な清掃が必要なため、市販の金属器具を歯ぐきや装置の周囲へ差し込まず、歯科で除去してもらいます。
出血や腫れが続く場合は数日以内に歯科へ相談します。膿、強い痛み、急な腫れ、歯の揺れが大きくなった場合は当日中に連絡してください。歯の揺れの原因は、自分では判断できません。
クリーニング後に磨き方を直す
歯石を見つけたら、場所の写真を撮り、矯正歯科または一般歯科へ相談してください。除去後は、同じ場所へ歯ブラシをどう当てるか、歯間ブラシのサイズ、次回クリーニングの目安をその場で確認しましょう。
参考情報
参考
Periodontal (Gum) DiseaseNational Institute of Dental and Craniofacial Research
参考
Do Braces Cause White Spots on Teeth?American Association of Orthodontists
参考
The On-The-Go Teeth Cleaning Tool Kit for Braces WearersAmerican Association of Orthodontists

