矯正中のプラーク対策|ブラケット周囲と歯間の磨き方

プラークは食べかすではなく、歯の表面に付く細菌のかたまりです。ワイヤーやブラケットの周囲は歯ブラシの毛先が届きにくく、マウスピース型装置では汚れが残った歯を長時間覆うことがあります。道具を増やす前に、磨き残す場所と毛先の当て方を歯科で確認することが基本です。

ワイヤー矯正は3方向から磨く

ブラケットの上側、下側、歯ぐきの境目へ毛先を分けて当てます。一度に歯面全体を磨こうとせず、1本ずつ小さく動かしてください。力を入れすぎると毛先が開いて装置の周囲へ届かず、歯ぐきを傷めることがあります。

ワイヤーの下や歯間には、タフトブラシ(毛束が小さい部分磨き用ブラシ)や歯間ブラシが役立つ場合があります。ただし、歯間ブラシは太すぎると歯ぐきを傷つけ、細すぎると清掃できません。歯科衛生士に場所ごとのサイズと通す方向を選んでもらいます。

マウスピースは装着前の歯を清潔にする

取り外し式装置は食事時に外すよう指示されることが多いですが、使用中の製品と担当医院の指示を優先します。外した場合は歯を清掃してから戻し、装置そのものも指定された方法で洗います。高温の湯は変形の原因になるため避け、研磨性の強い材料や薬剤を自己判断で使わないでください。

外出先ですぐ歯磨きできない場合の一時対応と、装着を再開するタイミングは担当医へ確認します。すすぐだけを毎日の歯磨きの代わりにはしません。

プラーク・歯石・白い斑点を分ける

状態対応
柔らかいプラーク毎日の歯磨きと補助清掃用具で除去します。
硬い歯石自分で削らず、歯科で除去してもらいます。
歯面の白い斑点脱灰の可能性があるため、磨いて消そうとせず歯科で確認します。
出血があるから磨かない、は避ける

軽い力でも出血や赤い腫れが数日続く場合は、数日以内に歯科へ相談します。膿、急に強くなる腫れ、強い痛みがある場合は当日中に連絡してください。痛みが強い場所は無理にこすらず、歯肉炎や歯周炎、装置の刺激を診察してもらいます。

次回調整で磨き残しを見てもらう

次回の調整時に、プラークの染め出しや磨き方の確認を頼みましょう。自分が残しやすい場所、使う道具、歯間ブラシのサイズをメモし、歯石や白斑は別の記事と診察で対応してください。

参考情報


参考
Periodontal (Gum) DiseaseNational Institute of Dental and Craniofacial Research


参考
矯正歯科治療について日本矯正歯科学会