矯正中に歯茎が下がる歯肉退縮|原因と相談の目安

矯正中に歯茎が下がる歯肉退縮|原因と相談の目安

歯肉退縮とは、歯ぐきの縁が下がり、これまで隠れていた歯根の表面が見える状態です。矯正中に歯が長く見える、歯の根元がしみると感じても、写真だけで原因は決められません。以前の写真と比べ、矯正歯科で歯ぐきと歯を支える骨の状態を確認します。

矯正だけが原因とは限らない

歯を歯槽骨(歯を支える骨)の範囲から外側へ動かす計画、もともと薄い歯ぐき、歯周炎、強すぎるブラッシングなどが関係します。装置が当たる頬の傷や口内炎と、歯の周囲で起こる歯肉退縮は別の状態です。喫煙や食いしばりの影響も、診察せず一つに決めつけることはできません。

自宅では「強く磨かない」ところから

汚れを落とそうとして強く横磨きすると、歯ぐきへ負担をかけることがあります。毛先が大きく開くほど押し付けず、担当の歯科衛生士にブラシの当て方を見てもらってください。歯間ブラシは太すぎるものを押し込まず、フロスを含め、装置と歯間に合うサイズを選んでもらいます。

同じ条件で写真を残す

気になる部分を同じ角度・明るさで撮ると、診察時に変化を伝えやすくなります。画像だけで診断せず、いつから、しみるか、出血があるかも伝えてください。

連絡する時期

  • 歯ぐきの位置が少し気になるが、痛みや出血がない:次回診察で以前の記録と比較する
  • 変化が進んでいる、冷たい物でしみる、磨くと出血する:数日以内に矯正歯科へ予約を相談する
  • 歯ぐきが強く腫れ、膿、発熱、顔の腫れを伴う:当日中に歯科へ連絡する

治療中の歯の位置や力を見直すか、歯周治療を先に行うか、歯肉の手術を検討するかは、退縮の原因と程度によります。患者が装置やゴムを自己判断で外すのではなく、「どの歯がどの方向へ動いているか」「歯槽骨の範囲」「治療を続ける場合と変更する場合」を聞いてください。

歯周組織について確認した資料


参考
歯周治療のガイドライン2022日本歯周病学会(2026年8月11日確認)