歯列矯正中の筋トレ・ウェイトリフティング|食いしばりと装置対策

歯列矯正中の筋トレ・ウェイトリフティング|食いしばりと装置対策

歯列矯正中でも、体調と口の状態に問題がなければ筋トレを一律にやめる必要はありません。ただし、高重量を扱うときの食いしばりや、器具との接触で装置や口の中を傷つける可能性には備えが必要です。矯正で筋力が上がるとは考えず、安全に競技を続けるための調整を優先しましょう。

食いしばりとかみ合わせを分けて考える

高重量の挙上時には歯を強く接触させる人もいます。繰り返す強い食いしばりや歯ぎしりでは、歯のすり減り・欠けや、あごの痛みが生じることがあります。症状があるなら次の練習前に歯科へ連絡し、重量・回数・痛む場面を伝えてください。矯正治療は競技記録の向上を保証する治療ではなく、競技力だけを目的に不要な矯正を始める理由にはなりません。

装置別に気をつける場面

装置トレーニング時の確認
ワイヤー・歯の表面につける留め具(ブラケット)頬や唇に当たる部分、外れた装置、飛び出したワイヤーがないか確認
マウスピース型装置医院の装着指示を優先し、外した場合はケースへ保管。保管や洗浄は装置の説明書に従う
競技用マウスガード矯正用装置とは目的が違うため、自己流で重ねず歯科医に適合を確認

調整直後にかむと痛い日は、痛みを我慢して高重量を扱わないでください。糖分を含む飲み物を少量ずつ長時間飲む習慣は、むし歯のリスクに関わります。水分補給には水も用意し、歯磨きと歯の間の清掃を続けてください。

抜歯や口の手術を受けた後は、運動を再開できる時期と負荷を処置した医院へ確認し、その指示を優先します。痛みが軽くなったことだけで、普段の重量へ戻す判断はしないでください。

診察時に伝えること

競技名、練習頻度、最大重量を扱う日、歯を食いしばる場面、マウスガードの使用予定を伝えます。大会前後の調整日も早めに相談すると予定を組みやすくなります。

練習を止めて受診する目安

装置が外れた、歯の欠けや強い揺れがある、顎が開きにくい、痛みが増している場合は練習を中断し、当日中に歯科へ電話して受診時期を確認します。頭や顔を強く打ち、意識障害、繰り返す嘔吐、呼吸困難がある場合は119番です。

参考情報

確認日:2026年9月24日


参考
BruxismNational Institute of Dental and Craniofacial Research


参考
Athletic Mouth Protectors (Mouthguards)American Dental Association


参考
Tooth DecayNational Institute of Dental and Craniofacial Research


参考
What is an Orthodontic Emergency?American Association of Orthodontists


参考
救急車を上手に使いましょう(令和7年12月発行)総務省消防庁