サッカー中の歯列矯正|接触・装置・マウスガード

サッカーでも選手同士の接触、転倒、ボールが顔に当たることで歯や口をけがする可能性があります。矯正中は装置が唇や頬へ当たることもあるため、競技と装置の両方に合う対策を相談します。

装置ごとの確認点

表側ブラケットでは、衝突時に唇の内側が装置へ押し付けられることがあります。裏側矯正でも歯や舌のけがを防げるとは限りません。マウスピース型矯正のアライナーは歯を動かす装置であり、競技用マウスガードの代わりではありません。

競技用マウスガードを使う場合は、所属チーム・大会の規則を確認し、矯正歯科またはスポーツ歯科へ現在の装置を見せます。歯の移動で適合が変わるため、きつい・浮く・呼吸しにくい状態を我慢して使わないでください。

練習前の準備

  • マウスガードが装置へ強く当たらず、会話と呼吸ができるか
  • ブラケットやワイヤーに緩みがないか
  • 矯正用ワックス、装置ケース、医院の連絡先があるか
  • コーチや保護者が矯正中であることを把握しているか

歯や口をぶつけたとき

救急対応を優先する症状

意識障害、呼吸困難、止まりにくい大量出血、顔やあごの大きな変形がある場合は119番へ連絡します。

永久歯が完全に抜けた場合は、歯根をこすらず歯冠(口の中に見えていた部分)を持ちます。可能なら元の位置へ戻し、戻せない場合は牛乳などに浸して、直ちに歯科へ連絡してください。乳歯は戻しません。歯がずれた、欠けた、かみ合わせが変わった場合も当日中の診察が必要です。

ワイヤーが当たるだけで呼吸や出血に問題がなければ、ワックスで一時的に覆い、装置の写真を矯正歯科へ送れるか確認します。

まとめ:競技を止める基準を先に決める

練習参加の可否は一律ではありません。治療開始・装置変更のたびにマウスガードの適合を確認し、歯の脱落、強い出血、意識や呼吸の異常があれば直ちに競技を中止することをチーム内で共有しましょう。

参考情報


参考
Sports-related Orofacial InjuriesAmerican Academy of Pediatric Dentistry


参考
Avulsion of Permanent TeethInternational Association of Dental Traumatology / AAPD