マウスピース矯正中に破損したらどうする?原因と対策を詳しく解説!
マウスピース矯正は、目立たない、取り外しができる、痛みが少ないなどのメリットから、多くの人が選んでいる治療方法です。しかし、破損のリスクが全くないわけではありません。突然の破損に慌ててしまわないよう、原因や対処法、予防策を知っておくことが大切です。この記事では、破損が起きる原因とその対策、マウスピースを長持ちさせるためのポイントを紹介します!
なぜマウスピースが破損するの?その主な原因
マウスピースは、透明で柔軟なプラスチック素材(ポリウレタンなど)で作られています。この素材は非常に薄いため、正しく取り扱わないと破損することがあります。主な原因を見ていきましょう。
- 誤った着脱方法: マウスピースを外す際に、片方だけに力を入れて無理に引っ張ると、歪みや亀裂が生じることがあります。正しい着脱方法を守ることが大切です。
- 歯ぎしりや食いしばり: 寝ている間に無意識に歯ぎしりや食いしばりをしてしまうと、マウスピースに大きな負荷がかかります。その結果、マウスピースが割れたり亀裂が入ったりすることがあります。
- 飲食中の装着: マウスピースを付けたまま食べ物を噛むと、装置に余計な圧力がかかり、破損する可能性があります。特に硬い食べ物は危険です。
- 熱による変形: マウスピースは熱に弱い素材でできているため、直射日光の下や高温の場所に放置すると、変形することがあります。形が変わると、正しく装着できなくなり、歯の移動に影響を与えます。
- 保管の不注意: 外したマウスピースを机やカバンにそのまま置くと、踏んだり、重い物で潰されたりして破損することがあります。専用のケースに保管することが大切です。
マウスピースが破損した時の対処法
万が一、マウスピースが破損してしまった場合、すぐに歯科医院へ連絡することが重要です。適切な対処をしないと、矯正治療に支障が出る可能性があります。以下に、破損時の具体的な対処法を解説します。
まずは歯科医師に連絡
破損が起きたら、最初にするべきことは歯科医院に連絡して、破損の状況を伝えることです。歯科医師が破損の程度を確認し、治療計画に影響があるかどうかを判断します。場合によっては、すぐに新しいマウスピースを作製する必要があります。
マウスピースが破損しても、すぐに使用を中断せず、歯科医師の指示を受けてから対応しましょう。無理に装着を続けると、歯や歯ぐきにダメージを与えることがあります。
前のステージのマウスピースを装着
新しいマウスピースが作製されるまで、前のステージのマウスピースを装着することが勧められる場合があります。これにより、歯の後戻りを防ぐことができますが、必ず歯科医師に相談してから装着しましょう。
破損を防ぐための予防策
マウスピースは壊れやすいものですので、日々の取り扱いに気を付けることが必要です。破損を予防するための対策を紹介します。
正しい着脱方法を習得する
マウスピースの着脱は、両手を使い、左右均等に力を入れて行うのが基本です。片手で無理に引っ張ると、亀裂が入ったり、破損することがあります。取り扱いには慎重さが求められます。
保管場所に注意する
外したマウスピースを安全に保管することも重要です。専用のケースを使用し、直射日光の当たらない場所に置くことで、変形や破損のリスクを減らせます。また、ペットや小さなお子さんがいる家庭では、誤って噛まれたり紛失したりしないように気を付けましょう。
マウスピースは高温に弱いです。車内などの高温環境に置かないようにしましょう。特に夏場は注意が必要です!
破損しやすいシチュエーションとは?
マウスピース矯正中の破損を防ぐためには、どのような場面で破損しやすいかを知っておくことが役立ちます。ここでは、日常生活の中で特に注意すべきシチュエーションを紹介します。
硬い食べ物に要注意
「装着したまま食事をしないでください」という指導は、ほとんどの歯科医院で受けるアドバイスです。装置に食べ物が当たると簡単に割れてしまいます。特に硬いナッツやキャンディーなどは大敵です。
寝ている間の歯ぎしり
無意識に行ってしまう歯ぎしりや食いしばりは、マウスピースに大きな負担をかけます。特に、夜間に歯ぎしりをする癖がある方は、歯科医師に相談してナイトガードの使用を検討することも有効です。
歯ぎしりが原因でマウスピースが破損した場合は、通常のマウスピースでは耐えられないことが多いため、歯科医師が強化された装置を提案することもあります。
マウスピースの破損が治療に与える影響
マウスピースが破損すると、治療計画に影響を及ぼすことがあります。具体的にどのような影響が出るのかを見ていきましょう。
治療の遅れ
マウスピースが壊れると、歯の移動が一時的に止まる可能性があります。新しいマウスピースの作製には数日から数週間かかることがあるため、その間は治療が遅れることもあります。特に重要な移動ステージでの破損は、治療全体のスケジュールに大きく影響します。
歯の後戻り
破損したマウスピースを放置すると、歯が元の位置に戻ってしまうリスクがあります。この後戻りを防ぐためには、前のステージのマウスピースを装着するなど、臨機応変な対応が必要です。ただし、後戻りを完全に防げるわけではないため、早めの対処が大切です。
矯正治療中のトラブルは早期対応が肝心です。少しでも違和感を感じたら、すぐに歯科医師に相談することで、重大なトラブルを未然に防ぐことができます。
マウスピースが破損しにくくなる工夫
破損を防ぐための工夫を知っておくことで、マウスピースを長持ちさせることができます。以下のような方法を試してみてください。
取り扱いに細心の注意を払う
着脱時に力を入れすぎないように注意することが、破損を防ぐ基本です。また、装着中は硬い物を噛まない、装置が歪むような行動を避けることも重要です。毎日のルーティンに気を付けることで、装置の寿命を延ばすことができます。
定期的なメンテナンスを受ける
定期的に歯科医院でマウスピースの状態をチェックしてもらいましょう。小さな亀裂や変形が見つかることもあり、早期に発見すれば、大きな破損を防げます。
装置の洗浄とお手入れ方法
マウスピースは清潔に保つことが大切です。食べかすや細菌が付着すると、破損の原因にもなります。正しいお手入れ方法を知り、衛生的に使い続けましょう。
洗浄の基本ルール
ぬるま湯でマウスピースを洗い流し、専用の洗浄剤を使用して汚れを落とします。熱湯は変形の原因となるため、絶対に使用しないでください。また、歯ブラシで強くこすりすぎるのもNGです。細かい部分はソフトブラシで優しく磨きましょう。
熱湯や強力な洗浄剤は、マウスピースの変形や劣化を招くことがあります。専用の洗浄剤を使い、優しく手入れすることが大切です!
矯正治療中のリスクを知っておこう
マウスピース矯正は魅力的な治療方法ですが、リスクもあります。しっかりと理解し、トラブルを未然に防ぐことが大切です。以下に主なリスクを解説します。
痛みや違和感
歯が動くときには痛みや違和感を伴うことがあります。特に、新しいマウスピースを装着した直後は、圧力によって数日間の痛みが生じることが一般的です。個人差がありますが、痛みが強い場合は、鎮痛剤を使用することも考えられます。
口内炎の発生
マウスピースの縁が唇や頬の内側に擦れ、口内炎ができることがあります。装置の表面が滑らかであっても、長時間の装着で口内環境に影響を与えることがあります。必要に応じてワックスなどを使い、口内の保護をしましょう。
歯磨きの難しさと虫歯のリスク
マウスピース矯正は、歯磨きが比較的しやすいと言われていますが、マウスピースを装着することで、歯に汚れが付着しやすくなります。虫歯や歯肉炎を防ぐためには、マウスピースを外して丁寧にブラッシングすることが重要です。特に夜の歯磨きは念入りに行いましょう!
後戻りのリスク
矯正治療が終わった後に、歯が元の位置に戻ることがあります。これを防ぐために、保定装置(リテーナー)を一定期間使用する必要があります。歯の安定には時間がかかるため、歯科医師の指示をしっかり守りましょう。
完成物薬機法対象外のリスク
使用するマウスピース型矯正装置は、完成物薬機法の対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の適用外となることがあります。この点については、事前に歯科医師から説明を受け、リスクを理解しておくことが大切です。
よくある質問 (Q&A)
マウスピースが破損した場合、すぐに歯科医院に行くべきですか?
はい、破損が起きた場合は、できるだけ早く歯科医院に連絡し、指示を受けることをおすすめします。自己判断で装置を使い続けると、歯に悪影響を及ぼすことがあります。
マウスピースを高温の場所に置くとどうなりますか?
マウスピースは高温に弱いため、変形することがあります。直射日光の当たる場所や車内の高温環境には置かないようにしましょう。
マウスピースを装着したまま飲食しても大丈夫ですか?
いいえ、マウスピースを装着したまま飲食すると破損や汚れの原因になります。必ず外してから食事をしてください。
マウスピースが破損した際に応急処置はありますか?
応急処置として、前のステージのマウスピースを装着することが有効です。ただし、歯科医師に確認を取ってから行いましょう。
口内炎がひどい場合はどうしたらいいですか?
口内炎がひどい場合は、マウスピースの調整が必要かもしれません。歯科医師に相談し、痛みを軽減するための処置を受けましょう。
以上がマウスピース矯正に関するトラブルとその対処法、そして予防策のまとめです。トラブルが起こった場合でも、焦らずに対応し、歯科医師に相談することが大切です。快適な矯正治療を進めていくために、ぜひこの記事を参考にしてください!