ガミースマイルは、笑ったときに歯ぐきが広く見える状態を表す言葉です。歯の見える長さ、歯ぐきが歯を覆う量、上唇の長さや動き、上あごの骨の縦方向の長さなど、どこが関係するかで対応が変わります。矯正だけで変わるかは、原因を調べてから判断します。
歯ぐきが見える理由を分けて調べる
| 診察する場所 | 確認したいこと |
|---|---|
| 歯の見える部分 | 歯の長さやすり減りが関係するか |
| 歯ぐき | 歯を覆う範囲や腫れが関係するか |
| 上唇 | 笑ったときの動きと、歯ぐきの見える量 |
| 上あごの骨 | 歯を動かすだけで対応できる範囲か |
原因は一つとは限りません。2020年の総説では、歯ぐきの覆い方、唇の長さ・動き、歯の見える長さ、上あごの縦方向の大きさなどが挙げられています。表は自己診断用ではなく、診察で聞く項目の整理です。
歯を動かす方法と、歯ぐきの処置を同じにしない
矯正を提案されたら、どの歯をどの方向へ動かし、歯ぐきの見え方がどう変わる見込みかを聞きます。小さなねじを補助に使う場合も、必要な理由、処置の負担、ほかの案を確認してください。
歯ぐきが歯を広く覆っている場合には、歯の見える部分を増やす処置が検討されることがあります。米国歯周病学会は、このような目的の歯ぐきの処置を説明しています。ただし、ガミースマイルの全員へ同じ処置を勧めるものではありません。
参考
Cosmetic Procedures:Gummy Smile or Uneven Gum Line米国歯周病学会
唇への注射や手術を勧められたら
「笑ったときの唇の動きに対応するのか」「歯や骨の位置に対応するのか」をまず聞きます。そのうえで、使う薬や処置の名前、期待する変化、続く期間、繰り返す必要性、副作用と費用を書面で確認しましょう。異なる原因へ同じ効果を期待しないことが大切です。
あごの骨の手術が必要と言われた場合は、矯正歯科と口腔外科で、歯を動かす治療だけの案と比較してもらいます。口腔外科は、口やあごの手術などを担当する診療科です。
参考
Jaw or chin corrective surgery:手術の目的と説明Cambridge University Hospitals NHS
治療するか迷うとき
かみにくさなどの機能の問題と、見た目の希望を分けてください。気になる表情を診察で示し、変えられる量だけでなく、処置しない場合と比べた負担も聞きます。その場で決めず、説明を持ち帰って検討できます。
参考情報確認日:2026年9月11日。


