バッカルコリドーとは?笑顔の影と矯正で変わる範囲

バッカルコリドーは、笑ったときに上の奥歯の外側と口の端の間に見える暗い空間です。歯と歯のすき間を指す言葉ではありません。影の大きさだけで治療が必要とは判断できず、歯並びや笑い方を含めて見ます。

歯のすき間や、歯ぐきの見え方とは違う

気になる場所何が見えているか診察で伝えること
笑顔の両脇の暗い部分奥歯の外側から口角までの空間左右差、普段の笑顔で気になるか
前歯と前歯の間歯どうしのすき間場所、いつから変化したか
上の歯の上側笑ったときに見える歯ぐき唇の動きと歯ぐきの見える範囲

写真の「好み」を調べた研究は、治療の保証ではない

2005年の研究では、10人の笑顔写真を加工し、30人が魅力を比べました。暗い空間が小さい写真が好まれましたが、実際に矯正した患者の結果を調べた研究ではありません。

この結果から「全員が空間をなくすべき」「何mm広げるべき」とは決められません。本人がどの表情で何を気にしているかも、診察で共有する必要があります。


参考
Buccal corridors and smile esthetics(2005年、PMID:15750540)American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics

矯正で変えるなら、見た目と歯の動きを一緒に確認

相談では、歯並びの幅や歯の向きが影に関係しているかを聞きます。見える歯の部分だけでなく、歯ぐきの中の根(歯根)をどこへ動かす計画か、歯を支える骨に無理がないかも説明してもらいましょう。

マウスピースという装置名だけで変化量は決まりません。希望する笑顔と、かみ合わせを保てる移動範囲を比べ、「残る影はどこか」「変化をどう確認するか」を担当医と決めます。

治療前後の写真を比べるときは、顔の向き、笑い方、光の当たり方をそろえてください。影だけが変わったのか、撮影条件が違うのかを混ぜないためです。


参考
後悔しない矯正歯科へのかかり方(2021年)日本臨床矯正歯科医会

参考情報の確認日:2026年9月11日。