噛み合わせで視力は低下する?歯と目の関係・受診の目安

目がかすむ、見えにくいときは、噛み合わせが原因と決めつけず眼科で相談してください。顎にも痛みがあるなら、その症状は歯科・口腔外科に伝え、目の症状と分けて診察を受けましょう。

突然の見え方の変化は、歯科の予約を待たない

突然、周りの物が二重に見える、見える範囲が狭くなるといった変化は、厚生労働省が救急車を呼ぶ目安に挙げています。こうした症状が出たら119番へ連絡してください。

また、視界に浮かぶ黒い点や糸くずのようなもの(飛蚊症)が急に増えた、光が走って見えるときは、直ちに眼科を受診してください。すぐに診察を受けられる眼科がなければ救急外来へ向かいます。米国国立眼研究所は、これらを網膜剥離(目の奥で光を受け取る膜が剥がれる病気)でみられる症状として挙げています。症状だけで病名を決めつけず、目の検査を受けることが大切です。

顎関節症と視力の問題は分けて考える

顎関節症は、顎の関節や口を動かす筋肉に痛みが出たり、口を動かしにくくなったりする病気の総称です。顔や首まで痛みが広がることもありますが、目の見えにくさをそれだけで説明することはできません。

眼科では、見えにくくなった時期、片目か両目か、急に変わったかを伝えます。顎の痛みや口の開けにくさが続いている場合は、歯科・口腔外科にその経過も相談してください。

視力が気になるときに矯正を始める前の確認

歯を削る、歯の位置を変えるといった処置を、目の検査より先に急いで決めないでください。歯を削る処置は元に戻せません。矯正を提案されたときは、歯並びや噛み合わせのどの問題を治す計画なのかを、担当する歯科医師に説明してもらいましょう。

米国国立歯科・頭蓋顔面研究所は、顎関節症についても、歯や噛み合わせを永久に変える処置には慎重な判断が必要だと案内しています。これは顎関節症についての注意であり、視力への効果を示すものではありません。

参考情報

確認日:2026年8月27日。


参考
TMD(顎関節症)National Institute of Dental and Craniofacial Research


参考
Retinal Detachment(網膜剥離)National Eye Institute(2025年11月5日更新)


参考
こんな時は迷わず119へ厚生労働省