ボルトン分析は、上下の歯の「横幅の合計」が釣り合うかを見る方法です。一本の歯だけが大きいかではなく、上と下の歯を並べたときの幅の関係を調べます。結果が基準と違っても、その数値だけで歯を削る、抜くと決まるわけではありません。
歯列に沿った歯の幅を、上下で比べる
測るのは、歯列に沿って隣の歯に接する面から反対側の面までの幅です。歯型や口の中のスキャンから各歯を測り、上の合計と下の合計を比べます。前歯の比は左右の犬歯まで各あご6本、全体の比は6歳ごろに生える最初の大きな奥歯(第一大臼歯)まで各あご12本を対象にします。
| 見る範囲 | 何を比べるか | 聞いておきたいこと |
|---|---|---|
| 前歯の比 | 上下それぞれ前歯6本の横幅の合計 | 前歯のすき間や重なりに関係するか |
| 奥歯までの比 | 上下それぞれ第一大臼歯までの横幅の合計 | 奥歯を含むかみ合わせに関係するか |
| 実際の診断 | 歯の位置・形・かみ合わせと合わせる | 自分の計画で何を優先するか |
参考
Tooth size discrepancies in an orthodontic population(Angle Orthodontist, 2007)PubMed
「比が違う」ことと「処置が必要」は別
150人の治療前の歯型を調べた2007年の研究では、目で見るだけでは歯の幅の差を見落とすことがあり、測定が役立つと報告されています。ただし対象は永久歯が第一大臼歯までそろった集団で、研究の割合を個人の治療の必要性へ当てはめることはできません。
担当医には「前歯と全体のどちらに差があるか」「最終的なかみ合わせにどう関係するか」「歯の形を調整する案と、そのまま並べる案の違い」を聞いてください。処置の有無は、歯や歯ぐきの状態、治療目標と一緒に決めます。
資料確認日:2026年10月15日。

