矯正中に歯が変色したら|着色・白い斑点・神経の異常

矯正中に歯の色が変わって見えても、原因は一つではありません。飲食物による表面の着色、装置の周囲にできる白い斑点、歯の内部の変化では、必要な対応が異なります。とくに1本だけ灰色・茶色・黒っぽくなった場合は、痛みがなくても歯科へ連絡してください

変色の見え方から考える主な原因

見え方考えられること対応
歯の表面に茶色や黄ばみコーヒー、茶、たばこなどによる外因性着色や、磨き残し次回受診でクリーニングの可否と磨き方を確認
ブラケット周囲に白い斑点脱灰(虫歯のごく初期に、歯の表面からミネラルが失われた状態)早めに矯正歯科または一般歯科で確認
1本全体が灰色・黒っぽい外傷などによる歯髄(歯の中の神経や血管)の変化、根管治療済みの歯の内部変色など痛みの有無にかかわらず歯科へ連絡
装置やゴムだけが変色透明なゴムや樹脂への色移り歯そのものの変色かを鏡で確認し、交換時期を医院へ相談

米国歯科医師会は、歯の着色を表面に付く外因性のものと歯の内部に生じる内因性のものなどに分けています。矯正装置があると観察しにくいため、いつから、何本が、どの部分で変わったかを写真に残すと診察時に伝えやすくなります。

白い斑点は「白くなったからきれい」ではない

ブラケットの周囲だけ不透明な白色になった場合、プラーク(歯の表面に付く細菌のかたまり)が残り、脱灰が起きている可能性があります。磨いて消そうとしたり市販のホワイトニング剤を使ったりせず、歯科で白斑の状態と清掃方法を確認してください。白斑・脱灰の予防と対応は関連記事で詳しく説明します。

1本だけ暗くなったときの診察

歯科では、外傷歴、冷温刺激への反応、打診、X線写真などを組み合わせて歯髄や根の状態を調べます。患者自身が鏡だけで原因を判定することはできません。「矯正の力で色が変わった」と決めつけず、過去にぶつけた歯や根管治療済みの歯があれば伝えましょう。

当日連絡・119番の目安

急な変色に加えて、強い痛み、かむと痛い、歯ぐきの腫れ・膿、発熱がある場合は当日中に歯科へ連絡します。顔や首が急に腫れ、呼吸や飲み込みが難しい場合は119番へ連絡してください。

発見日の写真と症状を歯科へ伝える

変色を見つけたら、表面、白い斑点、歯の内部のどれが疑われるかを歯科で確認してください。写真と発見日、痛みや外傷の有無を記録しておくと、クリーニング・虫歯予防・歯髄の検査のどれが必要かを相談しやすくなります。

参考情報


参考
WhiteningAmerican Dental Association


参考
What is a Root Canal?American Association of Endodontists