歯並びがガタガタ、凸凹に重なっている状態は、専門的には叢生(そうせい)と呼ばれます。歯の大きさに対して並ぶ空間が足りないことが主な背景ですが、永久歯の向き、歯の本数、乳歯の状態なども確認が必要です。
ガタガタの程度だけで治療法は決まらない
口の中の診察、歯型やスキャン、写真、X線画像を使い、歯根の位置、歯を支える歯槽骨、かみ合わせを確認します。見える前歯だけを並べても、奥歯のかみ合わせや歯ぐきに無理が出る場合があるためです。
歯を並べる空間を作る方法
| 方法 | 意味 | 確認点 |
|---|---|---|
| 歯列の幅を調整 | 歯が並ぶ弓形の幅を変える | 子どもと成人、歯と骨のどちらが動くか |
| IPR | 歯と歯の間を計画的に少量削る | 削る部位・量、虫歯や形への配慮 |
| 遠心移動 | 奥歯を後方へ動かす | 親知らず、骨、固定源、動かせる範囲 |
| 抜歯 | 歯を並べる空間を作る | 抜く歯、口元、かみ合わせ、代替案 |
「非抜歯なら良い」「抜歯なら口元が下がる」と方法だけで優劣は決まりません。歯ぐきの薄い場所から歯を外へ動かすと歯肉退縮(歯ぐきが下がり、歯根が露出する状態)に注意が必要です。
装置は診断後に選ぶ
ワイヤー矯正、マウスピース型装置、部分矯正にはそれぞれ適応があります。見た目だけを短期に整える被せ物治療は歯を動かす矯正ではなく、歯を削る可能性と将来の再治療を別に検討します。
子どもの凸凹は生え替わりも確認
乳歯の後ろや内側から永久歯が生えた場合、すぐ矯正が必要とは限りません。ただし、永久歯が出る場所がない、乳歯が動かない、痛みや腫れがある場合は小児歯科または矯正歯科へ相談します。
参考情報
参考
矯正歯科治療について日本矯正歯科学会
参考
矯正歯科治療における標準治療の指針(第1版、2022年9月12日)日本矯正歯科学会


