矯正後に「口元が下がりすぎた」と感じても、原因が前歯の移動だけとは限りません。唇を支える前歯の位置、唇の厚みや力、皮膚・脂肪などの軟組織、体重、表情、撮影条件が重なって見え方が変わります。抜歯した事実だけから結果を断定することもできません。
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まず同じ条件の資料で比較する
治療前後の規格写真(姿勢・距離などをそろえた写真)、横顔のセファロ(頭部X線規格写真)、口の中の写真、治療計画を見せてもらいます。スマートフォンの自撮りだけでは、広角レンズや顔の向きによる差を除けません。
何が変わったのかを分ける
| 確認対象 | 診察で確認すること |
|---|---|
| 前歯と唇 | 前歯をどの程度・方向へ動かしたか、唇の支えがどう変わったか |
| 皮膚そのもの | ほうれい線やたるみが、歯の移動以外の体重・加齢・表情でも変化していないか |
| かみ合わせ | 見た目だけでなく、前歯・奥歯の接触と顎の位置 |
| 撮影条件 | 姿勢、口唇の力、表情、焦点距離、照明 |
自己流の対策は治療計画を変えられない
表情筋運動、マウスピースの段階戻し、リテーナーの装着変更で前歯の位置を意図的に戻そうとしないでください。保定は後戻りを管理する段階であり、見た目を自己調整する方法ではありません。
再治療の前に聞くこと
現在の歯根・歯槽骨(歯を支える骨)・歯ぐきの状態、歯を再び前方へ動かせる範囲、かみ合わせへの影響、追加治療のリスクを確認します。歯を削る、被せ物にするなど元へ戻せない処置を提案された場合は、矯正歯科や補綴治療を行う歯科で別の意見を聞く選択肢もあります。
参考情報
参考
矯正歯科治療について日本矯正歯科学会
参考
Soft tissue changes following extraction vs. nonextraction orthodontic treatmentPubMed

