矯正用ワックスをつけっぱなしにできる時間は、製品の説明書で確認します。食事・歯磨き・就寝時の扱いを、どの製品にも共通の決まりとして考えないでください。
矯正用ワックスは、ブラケット(歯へ付ける小さな装置)やワイヤーが頬・唇へ当たるときに、装置の表面を一時的に覆う材料です。痛みの原因を治すものではないため、ワイヤーの飛び出しや装置の外れがある場合は、ワックスでしのぎながら矯正歯科へ連絡します。
付け方は、手元の製品説明と合わせて確認
以下は欧州向けGUM ORTHO Waxの2022年1月24日改訂説明書にある手順です。日本で手元にある製品の用法を示すものではありません。
食事・歯磨き・就寝時は説明書のどこを見る?
| 場面 | 説明書で確かめること |
|---|---|
| 食事 | 外して食べる指示があるか |
| 歯磨き・交換 | 取り除く時期、新しいワックスへ替える条件 |
| 就寝 | 寝ている間も使用できるか、年齢などの制限があるか |
同じ「矯正用ワックス」でも用法は製品ごとに確認します。説明書に記載がなければ、使用前に製品名を歯科医院へ伝えて聞いてください。
誤って飲み込んだとき
誤って飲み込んだ場合は、呼吸症状の有無を確認し、製品名・材質・おおよその量を控えます。添付文書の指示に従い、説明書に誤飲時の案内がない場合は、使用を指導した歯科医院へ当日中に連絡し、製品名と飲み込んだ量を伝えてください。
激しくむせる、呼吸が苦しい、声が出しにくい、顔色が悪い場合は、飲み込んだのではなく気道へ入った可能性があります。119番へ連絡し、指令員の指示に従ってください。
ワックスだけで様子を見ない状態
ワイヤーが大きく飛び出した、ブラケットが動く、出血や腫れが続く、傷が広がる、数日たっても痛みが改善しない場合は、当日中に矯正歯科へ連絡します。装置を自己判断で切ったり曲げたりせず、写真を送れるか、受診までどう保護するかを確認してください。
まとめ:一時的に保護し、原因を伝える
ワックスを付ける前に、当たる場所と装置の異常を写真で残しておくと相談しやすくなります。繰り返し同じ場所が傷つくなら、ワックスを使い続けるだけでなく装置の調整を依頼しましょう。
参考情報
参考
What is an Orthodontic Emergency?American Association of Orthodontists
参考
GUM ORTHO Wax User ManualSunstar GUM
参考情報の確認日:2026年9月10日。

