矯正中でも、多くの場合は旅行できます。出発前に装置の状態と次回予約を確認し、マウスピースや顎間ゴムを忘れたときの指示を医院から聞いておくと、自己判断による治療の乱れを防げます。
旅行前に医院へ確認すること
- 旅行期間と行き先、帰国・帰宅予定日
- マウスピースの交換日と、前後どの装置を持参するか
- 顎間ゴムを紛失・不足した場合の連絡方法
- ワイヤーが刺さる、ブラケット(歯に接着する小さな装置)が外れた場合の一時的な保護
- 緊急連絡先と、旅行先で受診する判断基準
前・現在・次のどのマウスピースを使うかは治療段階で異なります。旅行記事だけを見て交換順を変えず、担当医の指示を優先してください。
持ち物は装置と行き先で分ける
- 共通:歯ブラシ、フロス、医院の連絡先、装置名と治療情報。
- マウスピース:医院から指定された装置、ケース、清掃用品。
- ワイヤー:医院から渡された、または使い方を案内された矯正用ワックスと補助清掃用具。
- 国内:マイナ保険証や資格確認書など、現在利用できる資格確認方法。
- 海外:旅券などの本人確認書類、海外旅行保険の保険証券、保険会社と医院の連絡先。
顎間ゴムを忘れたとき
顎間ゴムは上下の歯にかけて、かみ合わせを調整する小さなゴムです。旅行中に忘れても、現地で似たゴムを代用したり、帰宅後に二重にかけたりしません。使用部位、強さ、期間が計画ごとに違うため、当日中に矯正歯科へ連絡して指示を受けます。
旅行中の装置トラブル
- 119番:部品が気道に入った疑いがあり、激しい咳、息苦しさ、声の異常、意識障害がある。
- 当日相談:部品を飲み込んだ可能性があっても呼吸が安定している場合は、担当医院と公的な医療相談窓口へ当日中に連絡して受診先を確認する。強い痛み、顔の腫れ、出血、装置が深く刺さる場合は担当医院へ連絡する。
- 数日以内:装置が浮く、ゴムやマウスピースが不足する、軽い擦れが続く。
- 次回診察:一時的な違和感が治まっても、破損や装着中断があったことを伝える。
参考
こんな時は迷わず119へ(2026年8月11日確認)厚生労働省
参考
気道異物の除去(反応がない場合)(2026年8月11日確認)総務省消防庁
海外旅行では診療記録を用意する
治療中であること、装置名、薬・アレルギー、担当医院の連絡先をスマートフォンと紙の両方で持ちます。海外では現地の歯科医師資格を行政・公的登録機関で確認し、旅行保険は歯科治療の対象範囲、免責、提携先を保険会社へ確認してください。
まとめ:旅行日程を先に伝える
出発前の診察で、交換日、ゴム、破損時の連絡方法を確認します。現地で迷ったら装置を自分で加工せず、写真と症状を担当医院へ送りましょう。


