クラウンがあっても歯列矯正できる?被せ物の交換時期と注意点

クラウンがあっても歯列矯正できる?被せ物の交換時期と注意点

クラウンは歯の形を覆う被せ物で、歯根の代わりではありません。クラウンがある歯を矯正計画へ含められるかは、歯根と歯を支える組織、被せ物の状態、治療目標を診察した歯科医師が判断します。

治療前に確認する4点

  • クラウンの下に虫歯や隙間がないか
  • 歯根、歯槽骨(歯を支える骨)、歯ぐきの状態
  • 神経治療済みなら根の先に炎症がないか
  • 単独のクラウンか、隣の歯と連結したブリッジか

ブリッジは複数の歯をつなぐ被せ物です。現在の被せ物を残すか、矯正前・途中・終了後のどこで処置するかを、矯正担当と被せ物を担当する歯科医師へ確認してください。

装置による違い

固定式装置ではクラウンへブラケットを付けられるか、アライナー型矯正ではアタッチメントという小さな突起が必要かを確認します。陶材へのブラケット接着を扱った研究はありますが、材料や表面処理が異なるため、特定の方法がすべてのクラウンに適するとはいえません。


参考
Orthodontic bonding to porcelain: A systematic reviewDental Press Journal of Orthodontics、確認日:2026年8月11日

クラウンを作り直す時期

既存のクラウンを使い続けるか、作り直す可能性があるか、必要ならどの治療段階で行うかを契約前に確認します。虫歯や破損が疑われる場合は、矯正開始時期を含めて担当医療機関が順番を判断します。

連絡したい症状

クラウンが動く、外れた、かむと痛い、歯ぐきが腫れた場合は、矯正の次回予約を待たず当日中に歯科へ連絡します。外れたクラウンを接着剤で戻したり、合わないアライナーを押し込んだりしないでください。

クラウンの有無だけで矯正の可否は決まりません。歯根と歯周組織、連結の有無、装置の接着、最終クラウンの製作時期を、矯正担当と補綴担当(被せ物やブリッジを担当する歯科医師)で共有してもらいましょう。


参考
矯正歯科治療について(日本矯正歯科学会)確認日:2026年8月11日


参考
放っておかないでこんな症状(日本歯科医師会)確認日:2026年8月11日