シェーグレン病は、体を守る免疫の働きが自分の組織を傷つけ、涙や唾液が出にくくなることなどがある病気です。日本では「シェーグレン症候群」という名称も使われます。
矯正を相談する際は、歯並びだけでなく、唾液の状態と虫歯を防ぐ計画を主治医・歯科で共有することが大切です。診断名だけから、矯正を必ず受けられる、または受けられないとは決められません。
口が乾くことと、病気の診断は同じではない
シェーグレン病の診断は、一つの症状や血液検査だけでは決まりません。涙や唾液の検査、血液検査などを組み合わせ、必要な場合には唇にある小さな唾液腺の組織を調べます。この組織検査が全員に必須というわけではありません。
目や口の乾燥以外に、全身の状態も診療の対象になります。口が乾くという理由だけで自己診断せず、すでに診断されている方は診断を受けた医療機関と使用薬を矯正歯科へ伝えてください。
参考
シェーグレン症候群(指定難病53)難病情報センター
参考
シェーグレン症候群(指定難病53)よくある質問難病情報センター
唾液の働きが減ると、歯の守り方も考え直す
唾液が少ないと虫歯が増えやすくなります。乾いた感じを和らげることと、歯を守ることは分けて確認しましょう。口を潤す製品を使っていても、それだけで虫歯予防が済むわけではありません。
| 話し合う項目 | 歯科で確認したい内容 |
|---|---|
| 今ある虫歯や歯ぐきの状態 | 矯正前に治療・清掃が必要な場所はあるか |
| 歯を守るケア | 自分に合うフッ化物の使い方と清掃方法は何か |
| 乾燥への対応 | 潤す方法と、唾液を出すための治療をどう区別するか |
| 診察の予定 | 乾燥や虫歯の状態を、どの診療科でいつ確認するか |
唾液を出やすくする薬などの治療は、病状や他の薬に応じて医療者が判断します。装置がある状態で使う製品についても、商品を自己判断で追加する前に歯科へ確認してください。
参考
Sjögren’s Disease: Diagnosis, Treatment, and Steps to Take(2024年6月レビュー)NIAMS
矯正の開始前に、連絡する担当者を決めておく
主治医には「矯正の検査を受けたい」と伝え、歯科に共有すべき病状や薬の情報を尋ねましょう。矯正歯科には、乾燥を診ている医療機関と、虫歯の管理を担当する歯科を伝えます。
そのうえで、装置をつける前の準備と、治療中に乾燥が強まった場合の連絡先を確認してください。一般的なシェーグレン病の資料だけでは、個別の矯正方法や治療期間までは決まりません。

