矯正中に全身麻酔の手術が決まったら、手術を受ける病院と矯正医院の両方へ、装置を使っていることを早めに伝えてください。固定式の装置を、患者自身で外す必要はありません。
装置を残せるか、医院での処置が必要かは、装置と手術・麻酔の計画によって判断されます。取り外し式の装置や矯正用のゴムも、外す時期を事前に確認します。
全身麻酔では、口に器具を入れることがある
全身麻酔では、呼吸を助けるために口から管などを入れる場合があります。その際、歯や口の中を傷つける可能性があります。特に、ぐらつく歯や治療中の歯があることは、麻酔担当者に知ってもらいたい情報です。
参考
全身麻酔と口腔内事情/歯のぐらつきなどに心配がある方日本麻酔科学会
「矯正中です」に加えて、装置の種類を伝える
| 伝えるもの | 具体的に知らせる内容 |
|---|---|
| 固定式の装置 | 歯についた金具やワイヤー、固定式の保定装置の有無 |
| 取り外せるもの | マウスピースや保定装置、矯正用のゴムの種類 |
| 歯と過去の麻酔 | ぐらつく歯、被せ物、以前の挿管や歯の損傷で困ったこと |
英国王立麻酔科医協会も、取り外し式の矯正装置やゴム、ぐらつく歯、過去に管を入れる際に難しかった経験などを伝えるよう案内しています。この資料から、すべての固定式装置を外す・残すという判断はできません。
参考
Damage to the teeth, lips and tongue(第6版・2024年11月)Royal College of Anaesthetists
手術直前に慌てないための連絡の流れ
予定が決まったら
手術の病院へ知らせる
術前の相談窓口に、矯正中であることを伝えます。麻酔の診察までに歯科へ確認すべきことがあるか尋ねてください。
術前の診察で
装置の扱いをすり合わせる
装置の種類を示し、外す必要がある部分と担当者を確認します。医院での処置を求められたら、矯正医院へ連絡します。
入院・手術当日
決まった扱いを共有する
外した装置の保管方法と、術後の使用再開を誰に確認するかを看護師・麻酔担当者に尋ねます。
これは連絡や持ち物を準備する順序です。装置を外す処置や使用再開が、全員に同じ順番で必要という意味ではありません。緊急の手術では、矯正医院への連絡を待って受診を遅らせず、今ある装置を病院で伝えてください。

