トラッキングとは、計画した歯の動きにマウスピースが追従している状態を表す言葉です。歯と装置の隙間が続く、特定の歯だけ合わない場合は、トラッキング不良の可能性があります。
隙間の大きさだけで自己診断せず、交換を進める前に写真を撮り、担当医の診察で歯の動きと装置を確認してもらいます。
トラッキング不良のサイン
| 見える変化 | 確認すること |
|---|---|
| 歯の先と装置に隙間 | 場所、装置番号、何段階続いているか |
| アタッチメント周辺が合わない | 突起の脱離・摩耗 |
| 片側だけ浮く | 装置の変形、歯の動き、かみ合わせ |
| 次の装置が入らない | 交換間隔と直前の装着時間 |
トラッキング不良が起こる原因
装着時間・交換日のずれ
必要な装着時間に達していない、交換を早めた場合は、歯の移動が計画に追いつかないことがあります。
難しい歯の動き
回転、挺出、歯根を含む移動などは計画どおり進みにくい場合があります。補助装置や計画修正が必要になることがあります。
アタッチメントや装置の問題
アタッチメントの脱離、装置の破損・変形、番号違いは力の伝わり方に影響します。
口腔内の変化
詰め物・被せ物、歯ぐきの腫れ、むし歯、歯の動揺などで適合が変わることがあります。
トラッキング不良を疑ったときの流れ
チューイーで改善できる?
医院から指示されたチューイーで装置を正しく装着できる場合はありますが、歯の移動そのものの遅れ、装置の変形、アタッチメント脱離を解決するものではありません。何分かめば必ず戻るという共通基準はありません。
再スキャン・リファインメントが必要なケース
計画と実際の歯の位置に差があり、現在の装置列では目標へ進めない場合は、再スキャンして治療計画を修正することがあります。追加回数、費用、期間は契約と治療内容で異なります。
強い痛み、装置の鋭い変形、歯の変色、腫れがある場合は使用を中止して早めに連絡します。合わない装置を強くかみ込んだり、自分で削ったりしません。
よくある質問
少し浮くのはトラッキング不良ですか?
交換直後の軽い隙間と、継続する不適合は区別が必要です。位置と経過を医院へ共有してください。
装着時間を増やせば戻りますか?
装着期間の延長が選ばれる場合はありますが、原因によっては再計画が必要です。
トラッキング不良は失敗ですか?
治療中の再評価・修正が必要になることはあります。放置せず、目標と現在地を確認することが重要です。
まとめ
トラッキング不良は計画と実際の歯の動きのずれです。装置の浮きだけで判断せず、装着記録と写真をそろえて診察を受け、交換延長・補助処置・再スキャンを適切に選びます。
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参考文献
参考
マウスピース型矯正装置に対する本会の見解日本臨床矯正歯科医会
参考
矯正歯科医が考えるアライナー治療の限界と本音日本臨床矯正歯科医会
参考
What is an Orthodontic Emergency?American Association of Orthodontists

