不正咬合とは?原因や治療方法を徹底解説

不正咬合って何?

不正咬合という言葉、あまり耳にしない方も多いかもしれませんが、実は日常生活に大きく影響する問題です!不正咬合とは、上下の歯がうまくかみ合わない状態を指します。簡単に言うと、噛み合わせが悪い状態ですね。これにより、食べ物がよく噛めなかったり、発音がうまくできなかったりと、様々な影響が出ることがあります。

不正咬合の一覧

不正咬合の種類とわかりやすいイラスト

不正咬合にはいくつかの種類があり、それぞれ治療法も異なります。以下では、代表的な不正咬合とそのイラストを紹介します。

上顎前突(出っ歯)

前歯が大きく前に出ている状態で、「出っ歯」と呼ばれることが多いです。正式には上顎前突と言います。口が閉じにくく、歯や歯茎が傷つきやすくなります。

不正咬合 出っ歯

反対咬合(受け口)

下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態で、「受け口」と呼ばれます。正式には反対咬合といい、発音や咀嚼に影響を及ぼしやすいです。

不正咬合 受け口

開咬

奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合わない状態です。「開咬」(かいこう)は、食べ物をうまくかみ切ることが難しくなり、話し方に影響が出ることもあります。

不正咬合 開咬

乱咬合(がたがたの歯並び)

歯が不規則に並んでいる状態で、「乱咬合」と呼ばれます。叢生(そうせい)とも言われ、歯並びが悪いことで、歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

不正咬合 乱咬合

この記事の筆者

ちなみに私は乱咬合な歯並びでしたが、矯正歯科医の叔父に2年くらいで治してもらいました。

過蓋咬合

上下の前歯が過剰に噛み合う状態を「過蓋咬合」と言います。噛み合う範囲が狭すぎるため、顎関節に負担がかかりやすいです。

不正咬合 過蓋咬合

空隙歯列(すきっ歯)

歯と歯の間に隙間がある状態を「空隙歯列(すきっ歯)」と呼びます。歯が小さい、顎が大きいなどの原因で、食べ物が挟まりやすくなり、歯茎に負担がかかります。

不正咬合 すきっ歯

正常な噛み合わせ

最後に、正常な噛み合わせについても触れておきましょう。「正常な噛み合わせ」では、上下の歯が均等に噛み合い、顎の負担が少なく、食べ物を噛みやすい状態です。正常な噛み合わせを目指すためには、定期的な歯科検診が大切です!

正常な噛み合わせ

矯正治療のリスク

矯正治療は素晴らしい結果をもたらしますが、注意すべきリスクもあります。以下のリスクを理解した上で治療に臨むことが大切です。

注意
矯正装置が口内炎を引き起こしたり、歯磨きがしにくくなり虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。特にワイヤー矯正では注意が必要です。
  • 個人差はありますが、歯に痛みや違和感が出ることがあります。
  • 矯正装置が唇や頬に擦れて、口内炎ができることがあります。
  • 歯磨きが難しくなり、虫歯や歯肉炎、歯周病のリスクが高まります。
  • 保定装置を使わないと、治療後に歯並びが後戻りすることがあります。
  • 一部の矯正装置は、完成物薬機法対象外であるため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。

不正咬合の矯正でよくある質問

矯正治療中に食べてはいけないものはありますか?
 
硬いものや粘着質のものは、ワイヤー矯正の場合装置を壊す恐れがあります。マウスピース矯正では、食事の際に外せば食べ物の制限はほとんどありません!
治療期間はどのくらいかかりますか?
症例や治療方法により異なりますが、一般的にワイヤー矯正は1年半〜3年、マウスピース矯正は比較的短くなることがあります。
矯正治療後に後戻りすることはありますか?
保定装置をしっかり使わないと後戻りする可能性があります。治療後のケアもとても大事です!

矯正治療の流れ

矯正治療を始める前に、どのような流れで治療が進むのかを知っておくと安心ですよね!ここでは、一般的な矯正治療のステップをわかりやすく解説します。


STEP.1
初診相談
初めてのステップは初診相談です。歯並びや噛み合わせの悩みを専門の先生に相談し、どのような治療が必要かを診断してもらいます。このときに、治療期間や費用についても大まかな説明があります。
STEP.2
精密検査
矯正治療を進めるには、精密な検査が必要です。レントゲン撮影や歯型の採取、口内写真を撮影し、詳細な診断を行います。これによって、最適な治療計画が立てられます。
STEP.3
治療計画の説明
精密検査の結果をもとに、先生から治療計画の詳細な説明があります。どの装置を使うか、治療期間、費用など、すべてが明確になります。この段階で、不安や疑問があればどんどん質問しましょう!
STEP.4
矯正装置の装着
いよいよ矯正装置の装着です!ワイヤー矯正の場合は金属ブラケットを装着し、マウスピース矯正の場合は専用のマウスピースを受け取ります。最初は違和感がありますが、すぐに慣れる方が多いです。
STEP.5
定期的な通院
矯正治療は、装置を付けた後も定期的に通院し、歯の動きをチェックする必要があります。ワイヤー矯正ならワイヤーの調整、マウスピース矯正なら新しいマウスピースを受け取ります。

STEP.6
矯正装置の取り外しと保定
治療が終わり、歯並びが理想の形になったら、矯正装置を外します!しかし、これで終わりではありません。保定装置(リテーナー)を使って歯が元の位置に戻らないようにキープします。これを忘れると、せっかくの矯正が無駄になってしまうので注意です!

MEMO
矯正治療の流れは個人差がありますが、この一般的な流れを把握しておくと安心です!治療中の疑問や不安は遠慮せずに相談してくださいね。