歯列矯正の初診料ってどれくらい?料金と流れを徹底解説!

歯列矯正の初診とは?相談だけでも費用がかかるの?

歯列矯正を始めるとき、「初診」と呼ばれる最初の診察があります。初診では、歯並びや噛み合わせの状態をチェックしてもらい、治療方針を検討してもらうため、患者さんと歯科医師の大切な最初のコミュニケーションの場となります。矯正治療は自由診療のため、一般的に保険は適用されず、料金も歯医者さんによって異なりますが、相場は初診料が2,000〜5,000円程度です。

一部の歯科医院では「無料相談」を行っている場合もあります。無料相談の場合、治療を受けるかどうかを判断するための情報提供が主になりますが、より詳細なカウンセリングが必要な場合や、治療方針を決めるための検査が必要になる場合には、料金がかかることが一般的です。

MEMO

初診料が無料の歯科医院でも、治療を進めるための検査費用は別途発生する場合があるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。

初診で行われる内容とは?

初診では、簡単な問診やカウンセリング、歯並びの視診が行われます。問診では「どんな悩みがあるか」「治療に対して不安なことは何か」など、患者さんが抱える問題点や期待を共有することで、歯科医師が適切な治療方針を検討するための情報を集めます。視診では、歯並びの状態や噛み合わせを目視でチェックし、矯正が必要な理由や具体的な治療のメリット・デメリットを説明してもらいます。

妊娠中の女性が歯列矯正のカウンセリングを受けている

カウンセリングでのチェック項目

  • どのような矯正が必要なのか
  • 治療期間の目安や費用
  • 考えられる治療方法の選択肢
  • 治療を進めるうえでのリスク

初診後に行う精密検査・診断の費用

初診を経て、治療を進めることになった場合には、次に「精密検査」や「診断」が行われます。これには歯や顎の骨の状態を詳しく調べる検査で、レントゲン撮影や歯型の作成が含まれます。精密検査費用は一般的に1万〜6.5万円程度です。

精密検査の内容は医院によって異なりますが、通常は以下のような検査が行われます:

  • レントゲン撮影:歯や顎の骨の状態を把握する
  • 口腔内写真撮影:歯列全体の写真を撮り治療前後を比較できるようにする
  • 歯型の作成:矯正計画を立てるための模型を作成する
  • MRI撮影(必要に応じて):外科的処置が必要な場合や顎の骨の異常が疑われるとき

精密検査後には、検査結果を基に診断が行われ、治療方針が具体的に決められます。診断料は1万円〜5万円程度が相場です。診断料には、治療計画の説明や装置の種類の決定などが含まれ、治療に向けた準備が進みます。

銀座で働く現役歯科衛生士の木村さん

初診と精密検査は、歯列矯正を成功させるために非常に大切なステップです。適切な診断がなければ、理想的な結果を得ることが難しくなるため、信頼できる医院でしっかりと相談することが大切です!

矯正治療に伴うリスクと注意点

歯列矯正は、理想の歯並びを手に入れる素晴らしい方法ですが、治療に伴うリスクもあります。矯正装置を長期間装着するため、痛みや違和感が生じることがありますし、唇や頬の内側に装置が擦れて口内炎ができやすくなることもあります。また、装置があることで歯磨きが難しくなり、虫歯や歯肉炎のリスクが高まることにも注意が必要です。

注意

矯正治療後、リテーナー(保定装置)をしっかりと装着しないと、歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」が発生することがあります!治療が終わったら必ず指示通りリテーナーを使用しましょう。

MEMO

治療中、虫歯や歯周病を防ぐためには、日々の口腔ケアが重要です。歯科衛生士や歯科医師に定期的なチェックを受けながら進めていくと安心です。

インビザラインのメリット

近年注目されているインビザラインなどのマウスピース型矯正は、透明で目立ちにくく、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際に手軽に外すことができます。このため、歯磨きも行いやすく、矯正中の虫歯リスクも低減できる点が人気です。


参考
インビザラインについてさらに詳しくインビザライン公式サイト

矯正治療の説明

歯列矯正にかかる費用の内訳について

初診を終え、精密検査と診断を経て実際に治療を進める段階では、さまざまな費用が発生します。ここでは、矯正治療の全体的な費用やその内訳を見ていきましょう。一般的な歯列矯正には、初期費用と装置料、毎回の通院処置費用、治療完了後に必要な保定装置の料金が含まれます。

矯正装置の費用

矯正治療における装置費用は、使用する装置の種類や装置の取り付け方法によって異なります。一般的な金属製の装置や、見た目を気にした透明素材の装置、さらに目立たない裏側矯正装置など、さまざまな選択肢があります。

  • 表側矯正(メタルブラケット):費用の目安は10万〜80万円程度
  • 表側矯正(透明ブラケット):15万〜100万円程度
  • 裏側矯正:100万〜150万円程度
  • インビザライン(マウスピース型):80万〜120万円程度

裏側矯正は外見に配慮した選択肢で、通常の表側矯正よりも高額です。また、インビザラインなどのマウスピース矯正は、透明で目立ちにくい上に歯磨きがしやすく、衛生的にも優れている点が魅力です。

毎回の通院処置費用

矯正治療中は、通常1〜2か月ごとに通院し、装置の調整や矯正の進み具合の確認を行います。通院時の処置料は、1回あたり1,000円〜10,000円程度が相場です。毎回発生する費用なので、トータルでは意外と大きな金額になるため、どの程度の頻度で通院する必要があるのか、事前に確認しておくことが大切です。

また、総額制(トータルフィー)のプランを提供している歯科医院も多く、こうした場合は治療開始前に治療費をまとめて支払うことで、その後の通院ごとに費用を支払う必要がありません。支払い方法や金額は歯科医院ごとに異なるため、トータルの費用に含まれる内容もチェックしておくと安心です。

注意

処置料別払いの場合、治療が長引くほど費用がかさむことがあります。支払い方法や上限設定についても確認しておきましょう!

保定装置(リテーナー)と定期検診の費用

矯正治療が完了した後は、歯並びを維持するための「保定期間」が始まります。この期間中には、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着し、治療で整えた歯列を安定させます。リテーナーの費用は5千円〜6万円程度が一般的で、装置の種類や使用期間によって異なります。

また、保定期間中には、半年から1年ごとに定期検診を行い、歯列が安定しているかを確認することが重要です。定期検診費用は2,000〜5,000円程度で、歯科医師の指導のもとで進めることで、歯並びの後戻りを防ぎます。

MEMO

リテーナーは、治療が完了した後も後戻りを防ぐために大切な装置です。リテーナーを外して過ごすと、せっかく整えた歯が元に戻ってしまうこともあるので注意が必要です。

支払い方法とデンタルローンの活用

歯列矯正は、総額で100万円を超えることが多く、一度に支払うのは負担が大きいですよね。そこで、多くの歯科医院ではデンタルローンが利用できます。デンタルローンは、治療費を分割で支払う方法で、毎月の支払い額を抑えつつ治療を進められます。

デンタルローンには利子の有無があり、無利子のローンを提供している歯科医院もあるので、支払い総額を抑えるためには無利子のローンを選べるかどうかを確認しましょう。

歯列矯正治療中に注意するポイント

歯列矯正中は、装置の影響で歯磨きがしにくくなるため、虫歯や歯肉炎、歯周病にかかるリスクが高まります。特にワイヤー矯正の場合、食べ物のカスが装置に残りやすいため、食後の口腔ケアはしっかりと行う必要があります!

また、装置による摩擦で唇や頬の内側に口内炎ができやすくなるため、歯科衛生士や歯科医師に定期的なチェックを受け、必要に応じて口腔ケア用品や保護ワックスを使うと安心です。

インビザラインなどのマウスピース型矯正は取り外しが可能なため、歯磨きがしやすく、装置の摩擦も少なく抑えられるのが大きな特徴です。マウスピース型は比較的リスクが少なく、忙しい方や外見を気にする方に人気の治療方法となっています。

項目マウスピース矯正ワイヤー矯正
費用★★★☆☆(中程度)★★★☆☆(中程度)
見た目★★★★☆(目立ちにくい)★★☆☆☆(目立ちやすい)
期間★★★★★(短め)★★★★☆(やや長め)
痛み★★☆☆☆(少なめ)★★★☆☆(中程度)
総合評価★★★★☆★★★☆☆

総額制と処置料別払い制の違い

歯列矯正の支払い方法には、総額制(トータルフィー)と処置料別払い制があります。総額制は、治療開始時に全額を支払うため、その後の通院時の費用は基本的に発生しないため安心感が大きいです。ただし、全額を一度に支払う必要があるため、経済的な負担は大きくなります。

一方で、処置料別払い制は通院時にその都度費用を支払う方法で、治療が長引くと通院回数が増えてしまい、費用がかさむリスクがあります。しかし、支払いのタイミングを分散できるため、少額で進めたい方には魅力的です。上限設定がある場合は、治療が長引いてもそれ以上の費用がかからないため、計画的に支払いたい方におすすめです。

注意

総額制や処置料別払い制については、治療を始める前にしっかりと内容を確認し、予算に合った方法を選ぶことが重要です。

歯列矯正治療後のリテーナー期間と後戻りのリスク

矯正治療が終わっても、まだ「リテーナー(保定装置)」を装着して歯並びを安定させる保定期間が始まります。このリテーナーは、きれいに整えた歯列が再び元の位置に戻るのを防ぐために非常に重要な役割を果たします。

保定期間中は、リテーナーを指定された期間だけ装着する必要があり、多くの場合、1年から3年ほどが目安です。ただし、後戻りのリスクを低減するため、場合によっては半永久的に使用することも推奨される場合があります。この期間をしっかり守らなければ、矯正の効果が失われる可能性があるため、注意が必要です!

注意

リテーナー期間を守らないと、せっかくの矯正が無駄になってしまうこともあります。歯科医師の指示通り、リテーナーを装着することが大切です。

定期検診の必要性

リテーナー装着期間中も、半年から1年ごとに定期的に歯科医院で検診を受けることが推奨されています。検診では歯並びが安定しているか確認し、必要があればリテーナーの調整も行います。定期検診の費用は2,000円〜5,000円程度が目安で、歯並びの後戻りを防ぐためにとても重要なサポートです。

矯正治療でよくある質問(Q&A)

歯列矯正は痛いですか?

矯正治療の際、装置を調整すると痛みや違和感を感じる方もいます。ただし、痛みは一時的なものであり、数日で収まることが多いです。もし痛みが強い場合は、歯科医師に相談すると対策を提案してもらえます。

治療費の支払い方法にはどんな種類がありますか?

歯列矯正の支払い方法には、「総額制」と「処置料別払い制」があります。総額制では治療開始時に一括で支払いますが、処置料別払い制では通院ごとに支払う形式で分割できます。また、デンタルローンを利用すると無利子で分割払いができる場合もあります。

インビザラインはどんな人におすすめですか?

インビザラインは、目立たない矯正を希望する方に人気の方法です。取り外しができるので、食事や歯磨きがしやすく、日々の生活に取り入れやすいメリットがあります。ただし、自己管理が重要で、装着時間を守らないと効果が十分に得られません。

矯正治療の期間はどれくらいですか?

治療期間は、治療内容や個人の状態によって異なりますが、一般的に1〜3年が目安です。治療の進み具合に応じて調整が必要で、場合によっては期間が延びることもあります。歯科医師とよく相談しながら治療を進めることが大切です。

矯正装置をつけると歯磨きはしにくくなりますか?

ワイヤー矯正などの固定式装置をつけている場合、歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯肉炎のリスクが高まることがあります。そのため、歯科衛生士による指導を受けたり、歯間ブラシやデンタルフロスなどのケア用品を活用すると良いでしょう。インビザラインは取り外しができるため、歯磨きがしやすいのが特徴です。

まとめ

歯列矯正の初診料や精密検査、リテーナー装置など、矯正にはさまざまな費用がかかります。また、支払い方法や治療の選択肢も多いため、自分に合った方法をしっかりと確認し、納得できる治療を進めることが大切です。

初診での相談や費用についても、歯科医院によって異なるため、分からない点は必ず確認しましょう。特に、治療費の支払い方法については、総額制か処置料別払い制かをしっかりと確認し、費用の見通しを立てることで安心して治療を受けられます。

歯並びかきれいになった女性と担当医師

この記事の筆者

歯並びを整えると笑顔がもっと素敵になりますよ!ぜひ安心できる歯科医院で治療をスタートしてみてくださいね!