歯の根元が吸収される外部歯頸部吸収|矯正前に確かめること

歯の根元が吸収される外部歯頸部吸収|矯正前に確かめること

「歯の根が吸収されている」と聞いても、傷んでいる場所は一つではありません。外部歯頸部吸収は、歯ぐきに近い歯の根元で、歯の硬い組織が外側から失われていく変化です。矯正で話題になる「根の先が短くなる吸収」とは、場所も治療の検討点も違います。

まず、歯のどこが変わっているかを知る

歯の頭(口の中に見える部分)
歯ぐきに近い根元 ← 外部歯頸部吸収を調べる場所
根の先 ← 別の種類の歯根吸収を調べる場所
同じ「歯根吸収」でも、場所を分けて説明してもらいましょう。

米国歯内療法学会は、外側から起こる吸収を場所や仕組みで分けています。外部歯頸部吸収の原因は一つに決められません。過去の外傷、治療歴、矯正などが関連要因として挙げられますが、矯正を受けた人に見つかったというだけで矯正が原因とは言えません。


参考
Root Resorption(Endodontics: Colleagues for Excellence, 2025年春)American Association of Endodontists

検査で確認するのは、広がりと残せる見通し

初めは症状がなく、画像や診察で見つかる場合があります。歯科医は位置と広がり、歯の内側の神経に近いか、治療可能な場所かを確認します。必要に応じて、立体的に見られる歯科用CT(CBCT)を検討します。全員に撮影が必要という意味ではありません。

歯を残すための処置、経過を見てよいか、抜歯が必要かは広がりによって変わります。矯正を予定している方は、どの歯にどの程度の吸収があるのか、先に歯の内側の治療や傷んだ部分を補う処置を検討するのかを担当医に尋ねてください。自己判断で装置を外したり、通院を中断したりしないでください。

資料確認日:2026年10月9日。本文は個別の治療適応を判定するものではありません。