矯正中でも、多くの場合キスを避ける必要はありません。ただし、装置を付けた直後、ワイヤーが飛び出しているとき、口内炎や出血があるときは、刺激で悪化することがあります。無理をせず、装置の状態を先に確認しましょう。
装置ごとに注意する点が違う
| 装置 | 主な注意点 | 困ったとき |
|---|---|---|
| 表側ワイヤー | 唇や頬側の装置へ強い力をかけない | ワイヤーの突出や装置の脱落は当日中に医院へ連絡 |
| 裏側ワイヤー・口蓋側の装置 | 舌に傷がある間は刺激を避ける | 傷や痛みが続くなら数日以内に治療中の医院へ相談 |
| マウスピース型装置 | 装着・取り外しは製品と治療計画に従う | 指示された装着時間を守れなかった日は、次の装置へ進む前に医院へ確認 |
固定式装置は自分で外せません。取り外し式の装置も、キスのたびに外すべきとは一律にいえないため、担当の矯正歯科から受けた装着時間の指示を優先してください。
「ワイヤー同士が絡まるのでは」と心配する人へ、米国矯正歯科学会は現在のブラケット同士がキスで固定されることは極めて起こりにくいと説明しています。ただし、口の中に傷や痛みがあれば接触を控え、装置が外れたときは医院に知らせてください。
臭いが気になるときは装置の周囲を確認
パラタルアーチは上顎の内側に固定する装置です。食べ物やプラーク(歯の表面に付く細菌のかたまり)が残ると、口臭が気になることがあります。自分で装置を外さず、教わった歯ブラシや補助清掃用具で清掃します。
清掃しても臭いが続く、歯ぐきが腫れる、出血や痛みがある場合は、数日以内を目安に治療中の医院へ相談してください。装置が外れた、強く刺さる場合は当日中に連絡します。
パラタルアーチの構造と掃除する場所は、装置を扱う記事で詳しく確認できます。
キスの前に確認すること
- 装置やワイヤーが外れていないか
- 唇、頬、舌に傷や出血がないか
- マウスピースを外す場合、清潔なケースがあるか
相手に装置があることを伝え、口に痛みや傷があるときは接触を控えてください。装置が外れたときや、マウスピースの装着時間を守れなかったときは、それぞれ上の表の方法で医院へ確認します。
装置の扱いを確認する資料
参考
矯正装置を付けたままキスすると絡まるか(2026-10-29確認)American Association of Orthodontists
参考
矯正歯科治療について|日本矯正歯科学会公益社団法人 日本矯正歯科学会(2026年8月11日確認)


