歯ぐきの移植と矯正はどちらが先?必要性と順番の決め方

歯ぐきの移植と矯正はどちらが先?必要性と順番の決め方

歯ぐきの移植を勧められても、「矯正の前に必ず移植する」とは決まりません。まず、露出した歯の根を覆いたいのか、薄い歯ぐきを厚くしたいのかを確認します。矯正で歯をどちらへ動かすかも、順番を考える材料です。

歯ぐきの移植では、何をどこへ移す?

歯ぐきの移植は、口の中の別の場所から採った組織などを、歯ぐきが薄い場所へ移す処置です。根が見えてしみる場合や、さらに下がる心配がある場合に検討されます。見た目だけで決める処置ではありません。手術後には傷の治りを待つ期間も必要です。

一方、歯ぐきが下がる理由には、歯周病、強い歯磨き、もともとの薄さ、歯の位置などがあります。移植だけで原因の確認を省くことはできません。


参考
Gum grafting procedure(2025年承認版)Cambridge University Hospitals NHS

矯正の前後を決めるための三つの確認

確認すること医院へ聞く内容順番に関わる理由
移植の目的根を覆うのか、歯ぐきを厚くするのか目標によって手術の要否が変わる
歯の動かし方問題の歯をどちらへ動かす計画か移動後の歯ぐきの状態も考える必要がある
現在の炎症出血、歯周病、磨き方の問題はあるかまず炎症と原因を評価する

前歯の傾きを変える矯正を対象にした2014年の複数の研究をまとめた報告では、条件に合う研究は2件でした。この資料からは、移植に最適な時期を決められません。矯正歯科医と歯周治療を担当する歯科医に、同じ検査資料と移動計画を見てもらいましょう。


参考
Indication and timing of soft tissue augmentation at maxillary and mandibular incisors in orthodontic patients(European Journal of Orthodontics, 2014)PubMed


参考
Orthodontics and Periodontal HealthAustralian & New Zealand Academy of Periodontists

次の診察で聞くこと

歯ぐきが下がっている位置と量、歯の根が見えているか、矯正でその歯をどう動かすかを尋ねてください。移植を提案されたら、期待する効果と手術しない場合の見通しも比べます。手術後に出血や強い痛みが出たときは、手術をした医院へいつ連絡するかを処置前に確認しておきましょう。

資料確認日:2026年10月9日。研究が扱うのは主に前歯の軟らかい組織で、すべての歯や手術法に同じ結果を当てはめません。