歯に付けたアタッチメントが取れても、多くの場合は命に関わる緊急事態ではありません。ただし、治療中の歯に力が伝わりにくくなる可能性があるため、気づいた時点で治療中の医院へ連絡してください。次の予約まで待ってよいか、早めに付け直すかは、取れた場所と治療計画によって変わります。
自分で接着剤を使って付け直すことはできません。マウスピースは、強い痛みや変形がなければ医院の指示どおり使い続けることが一般的ですが、必ず担当医院へ確認しましょう。
アタッチメントとは
アタッチメントは、歯の表面に付ける小さな突起です。歯科用の白い材料で作られることが多く、歯と似た色をしています。
アタッチメントはマウスピースの引っかかりを作り、歯の傾きや回転、上下方向・平行方向への移動などを補助します。形や位置によって役割が異なります(参考文献2)。
すべての歯に必要なわけではなく、形や数も人によって違います。
取れたと気づいたら、まずすること
次の予約までそのままで大丈夫?
取れたアタッチメントの役割は、歯によって異なります。すぐに付け直したほうがよい場合もあれば、次の定期診察で対応できる場合もあります。
たとえば、今まさに大きく動かしている歯のアタッチメントと、補助的な役割のアタッチメントでは、治療への影響が同じとは限りません。そのため「1個なら何日放置しても大丈夫」と一律には言えません。
連絡したうえで次回まで待つよう案内された場合は、指示どおり装着を続け、浮きや痛みの変化を見てください。
マウスピースは使い続けてよい?
マウスピースが問題なく入り、強い痛みや傷がなければ、自己判断で使用を中止しないことが大切です。長時間外したままにすると、歯が動いて装置が合いにくくなる可能性があります。
ただし、次の場合は無理に装着せず医院へ相談してください。
- マウスピースが急に大きく浮くようになった
- ひびや変形がある
- 鋭い部分が口の中に当たる
- 装着すると強く痛む
- 歯や歯ぐきに異常がある
次の番号へ進む、前の番号へ戻すといった変更も、医院の指示を受けてから行いましょう。
してはいけないこと
- 家庭用の接着剤で付ける
- 歯に残った材料を刃物や金属で削る
- マウスピースを熱で変形させる
- 連絡せず交換予定を変える
- 取れた原因を確かめず、硬い物を同じ場所でかみ続ける
家庭用接着剤は口の中で使うための材料ではありません。歯やマウスピースを傷める可能性があるため、絶対に使わないでください。
取れたものを飲み込んだかもしれないとき
ここで扱うアタッチメントは歯科用樹脂で作る小さな突起で、金属ブラケットや鋭いワイヤー片とは形状と危険性が同じではありません。見つからない場合は、咳や息苦しさなどの症状を確認して医院へ状況を伝えます。
激しい咳、強い呼吸困難、窒息感がある場合は、吸い込んだ可能性も考え、状況に応じて119番または救急受診を選んでください。
アタッチメントが取れやすくなる場面
- 硬い物を強くかんだ
- マウスピースを勢いよく外した
- かみ合わせが強く当たっている
- 接着時の歯の表面状態、かみ合わせ、装置の着脱などが関係した
取れたことは必ずしも本人の使い方のせいとは限りません。繰り返し同じ場所が取れる場合は、かみ合わせや形を調整できる可能性があるため、状況を伝えましょう。
取れにくい外し方
外し方は医院から教わった方法を優先します。一般には、左右の奥歯側から少しずつ浮かせ、片側だけを強く引っ張らず、全体をゆっくり外します。爪を深く差し込んで歯ぐきを傷つけないように注意してください。
外しにくい場合は、専用の取り外し器具を使えることがあります。使用の可否と使い方を医院に確認しましょう。
よくある質問
取れたのに気づかないことはありますか?
小さく歯と似た色なので、すぐ気づかないことがあります。定期的に写真と見比べ、マウスピースの浮きが急に増えたら確認してください。
付け直しは痛いですか?
歯の表面を整えて歯科用の材料を付け直します。歯を大きく削る処置とは異なりますが、手順は状態により変わります。不安があれば予約時に確認しましょう。
付け直し料金はかかりますか?
契約や治療プランによって異なります。追加費用の有無は、契約書と医院の料金規定を確認してください。
まとめ
アタッチメントが取れたら、場所とマウスピースの状態を確認し、写真と番号をそろえて医院へ連絡します。自分で接着・加工せず、装着や交換は担当医院の指示に従いましょう。早く相談すれば、治療計画への影響を小さくできる可能性があります。
この記事は一般的な情報です。実際の対応は、治療中の歯科医院の指示を優先してください。
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参考文献
参考文献1
参考文献2

