舌がヒリヒリするのに、鏡では傷が見つからない。そんな痛みが続くときも、歯科で調べてもらえます。見た目に異常がないことは、痛みがないことと同じではありません。
はっきりした傷などが見当たらず、口の中に焼けるような痛みが続く状態には、舌痛症・口腔灼熱症候群と呼ばれるものがあります。ただし、自分で傷が見えなかっただけで診断はできません。
先に調べるのは、刺激・乾燥・感染など
装置や歯の角が当たっていないかに加え、口の乾燥、カンジダというカビの仲間の感染、薬の影響などを歯科で確認します。血液の病気や栄養の不足など、口の外に関係する原因を調べることもあります。
米国国立歯科・頭蓋顔面研究所は、診察に加えて、必要に応じた血液検査、口の中をぬぐって採ったものを調べる検査、唾液量の検査などを挙げています。全員に同じ検査を行うという意味ではありません。原因が見つかった場合は、その原因への対応を考えます。
「いつ・どこが痛むか」のメモが診察を助ける
| メモする項目 | 伝え方の例 |
|---|---|
| 場所と時間 | 舌先が夕方に痛む、左右とも痛むなど |
| 食事や装置との関係 | 辛い物で強まる、同じ場所にワイヤーが触れるなど |
| 一緒に起きる変化 | 口が乾く、味が変わった、薬が増えたなど |
| 生活への影響 | 痛くて食事を残す、眠りにくいなど |
原因を確かめるために、わざと辛い物を食べたり装置を押し当てたりする必要はありません。普段の生活で気づいた範囲を記録してください。
原因が見つからなくても治療の相談は続けられる
舌痛症では、痛みを伝える神経の働きが関わると考えられています。「気のせい」と片づけるものではなく、症状に応じて痛みを和らげる治療を検討します。薬を使う場合も、自分で選ぶのではなく、他の病気や服薬を含めて医療者が判断します。
参考
Burning Mouth(2026年8月レビュー)NIDCR
痛みが続くときは、次の矯正調整日まで待つべきか、担当医院へ電話で尋ねてください。診察で原因が分からない場合は、口腔外科や口の痛みを扱う診療科への紹介について相談できます。痛み始めた時期と食事・睡眠への影響を伝えると、相談内容が具体的になります。

