矯正のゴムかけとは?掛け方・忘れたときの確認事項

矯正のゴムかけとは?掛け方・忘れたときの確認事項

矯正治療の「ゴムかけ」は、顎間ゴム(がっかんゴム)とも呼ばれ、上と下の装置などへ小さなゴムを掛けて歯やかみ合わせに力を加える方法です。ワイヤー矯正でもマウスピース型矯正でも使われることがあります。

掛ける歯、ゴムの強さ、装着時間は治療計画ごとに違います。インターネットの図をまねたり、早く動かそうと二重に掛けたりしないでください。

ゴムの袋と指示書を最初に確認する

初めて使う日に、鏡の前で実際に掛け、次の情報を写真または紙で残してもらうと迷いにくくなります。

  • 左右それぞれの開始点と終了点
  • 食事・歯磨き・就寝中の扱い
  • 交換する回数と、外したゴムを再使用するか
  • 片側だけ外れた、切れた、なくした場合の連絡方法
  • 袋に記載された製品名・サイズ・強さ

「クラスIIゴム」「三角ゴム」などの呼び名だけでは掛け方を再現できません。同じ名称でも歯の動かし方が同じとは限らないため、自分用の図を優先します。

忘れた・切れた・左右を間違えたとき

状況対応
短時間、付け忘れた後から二重にせず、気づいた時点の扱いを医院の指示書で確認する
予備がなくなった市販の輪ゴムで代用せず、当日中に矯正歯科へ受け取り・郵送方法を聞く
片側だけ切れた反対側をどうするかは計画で異なるため、指示書を確認し、不明なら当日中に連絡する
掛ける位置が分からない推測で掛けず、口の中の写真とゴムの袋を用意して医院へ尋ねる
別の袋と混ざった見た目で強さを判断せず、使用を止めて製品名・サイズを確認する
ゴムを増やしても早く治るわけではない

AAO(米国矯正歯科医会)は、指示より多いゴムを使うと過剰な力がかかり、歯や顎を傷めたり、歯の移動を遅らせたりする可能性があると説明しています。交換時期や装着時間を自己判断で増減しないでください。

痛みと受診の目安

開始直後に引っ張られるような違和感が出ることはありますが、痛みの有無だけで効いているかは判断できません。

  • 当日中に連絡:掛ける部分が外れた、装置が歯ぐきへ刺さる、歯の強い痛み、ゴムを掛けると顎が開けにくい、発疹や唇の腫れが出た
  • 119番:急な息苦しさ、喉や舌の腫れ、意識障害がある
  • 次回診察で相談:指示どおり使えているが、軽い違和感や掛けにくさが続く。いつ、どの位置で困るかを記録する

ラテックスを含むゴムもあります。ゴム製品でアレルギー症状が出た経験がある場合は、使用開始前に矯正歯科へ伝え、使う製品の材質を確認してください。

続けやすくする準備

予備のゴムと装着図を携帯し、食事や歯磨きの後など、自分が忘れやすい場面に合わせて置き場所を決めます。旅行前には不足しない量と、現地で紛失した場合の連絡先を確認します。

ゴムかけの終了時期は、予定日だけでなく、歯の位置とかみ合わせを診察して決まります。自己判断で終了せず、次回診察では装着できなかった日数もそのまま伝えてください。

参照情報


参考
Orthodontic Elastics: Are They For You?American Association of Orthodontists(2026-08-11確認)


参考
矯正歯科治療で『噛める』ようになった2つのケース日本臨床矯正歯科医会(2026-08-11確認)