根管治療中の電子音は、歯の根の内側で器具がどこまで進んだかを知らせる機器の音であることがあります。ただし、音の鳴り方は機種や設定で異なります。「ピピピ」だけで、歯の神経に触れた、治療が終わった、成功したとは判断できません。
何を測っている音なのか
根管治療では、歯の中の細い通り道を清掃します。その際、どこまで器具を進めるかを決めるために長さを測ります。電気的な変化から器具の位置を推定する「電気的根管長測定器」を使う医院があります。モリタの「Root ZX mini」では、器具の位置を画面だけでなくアラーム音でも確認できると案内されています。これは一製品の説明で、どの医院の音にも同じ意味を当てはめられません。
| 情報 | 分かること | それだけでは分からないこと |
|---|---|---|
| 測定器の音 | その機種が設定した器具位置の合図 | 痛みの原因や治療の成否 |
| レントゲン画像 | 歯根や器具の位置を確認する材料 | 本人の痛みの強さ |
| 本人の感覚 | 痛みや違和感があること | 根の正確な長さ |
参考
Root ZX mini 製品情報モリタ
参考
Treatment Standards Executive Summary: Canal PreparationAmerican Association of Endodontists
痛みがあれば、音の解釈より症状を伝える
痛みや強い違和感があるときは、我慢せず、その場で担当者に伝えてください。診療後に強い痛みや圧迫感が数日続く、目に見える腫れが出る、かみ合わせがずれたと感じる場合は、治療した歯科医院に当日連絡し、受診時期を聞きましょう。息苦しさや飲み込みにくさがある場合は、腫れの有無にかかわらず119番へ連絡します。
診察中に聞けなかったら、次回は機器名を聞く
次の診察では「聞こえた音は長さを測る機器ですか」「画像と合わせて何を確認しましたか」と聞くと、自分の治療の説明を受けやすくなります。音の種類が分かれば、気になった場面を担当医と具体的に話せます。
参考
Root Canal Post Treatment CareAmerican Association of Endodontists
参考
Dental abscessNHS
資料確認日:2026年10月22日。

