乳歯が残る横や後ろから永久歯が出て、歯が二重に見えることがあります。これだけで「すぐ抜歯」「すぐ矯正」とは決まりません。ただし、乳歯が抜けるのを長く待ってよいかも、家庭だけでは判断しにくいものです。小児歯科または一般歯科で、生え替わりを確認しましょう。
家で確かめるのは歯の位置と症状
残っている乳歯が揺れるか、永久歯がどの位置から出ているか、痛み・腫れ・食事への支障があるかを見ます。写真を撮ると相談時に伝えやすくなります。指や糸で強く引いて抜こうとしないでください。
| 見つけた状態 | 取る行動 | 歯科へ伝えること |
|---|---|---|
| 痛みがなく、乳歯の横から永久歯が見える | 気づいた時点で歯科に予約を相談 | 気づいた日、乳歯の揺れ、永久歯の出る位置 |
| 永久歯がかなり出ても乳歯が動かない、左右で生え替わりが大きく違う | 次の定期検診を待たず歯科に受診日を相談 | 同じ場所と反対側の写真、変化した期間 |
| 強い痛み、腫れ・膿、発熱がある | 当日中に歯科へ電話して受診 | 症状の始まり、熱の有無 |
| けがの後に永久歯が抜けた・大きくずれた | 直ちに歯科へ連絡して受診 | けがの時刻、歯の位置、出血 |
乳歯を抜くか、矯正するかは別の判断
歯科では乳歯の根、永久歯の向きと本数、並ぶための空間、かみ合わせを診ます。必要に応じて画像検査も行います。乳歯が自然に抜けるのを見守るか、抜歯するかと、矯正が必要かは別の判断です。診察で両方を評価する場合もあります。乳歯を抜けば永久歯が必ず望む位置に並ぶ、とはいえません。
受診時に聞いておくこと
「残っているのはどの乳歯ですか」「永久歯が並ぶ空間はありますか」「次はいつ、何を見て判断しますか」と聞くと、待つ期間と再相談の条件が明確になります。犬歯が骨の中にあるなど、単なる生え替わりとは違う説明を受けた場合は、位置と治療の選択肢を確認してください。
歯並び全体と歯を並べる空間の考え方は、次の記事で確認できます。
参考情報
参考
こどもたちの口と歯の質問箱:小学生低学年日本小児歯科学会
参考
Management of the Developing Dentition and Occlusion in Pediatric Dentistry(2024年改訂、文書本体)American Academy of Pediatric Dentistry
参考
What Is an Orthodontic Emergency?American Association of Orthodontists
資料確認日:2026年10月26日。

