海外の人は日本人より歯並びが良い、と国をまとめて言うことはできません。テレビやSNSで見た人の歯は、その国の全員を代表するものではないからです。また、歯の白さ、歯並び、虫歯の少なさは別の話です。
「良い歯」を何で比べているか
| 見ているもの | それだけでは分からないこと |
|---|---|
| 笑顔の写真 | 住民全体の歯並びや、その人の治療歴 |
| 歯の白さ | かみ合わせ、虫歯の有無、歯ぐきの健康 |
| 矯正を受けた人の割合 | 治療を必要とする人全体が受診できているか |
| 虫歯や歯の喪失の統計 | 歯並びの美しさや矯正治療の質 |
国別の印象より、調査の条件を見る
数字を比べるなら、国名に加えて、調査年、対象年齢、人数、何を測ったかをそろえます。子どもと成人、治療前と治療後の写真を混ぜると、同じものを比べられません。
WHOは、口の病気への受診しやすさや費用の負担には格差があると説明しています。ただし、これは「海外ほど歯並びが良い」という順位表ではありません。今回確認したWHO資料から、そのような国別順位は示せません。
海外の医院を選ぶときも、診断と継続管理を見る
海外で受けるなら、検査資料を使った説明を理解できるか、治療途中の連絡先はどこか、帰国後の担当医院は決まるかを、契約前に確認します。装置代だけでなく、渡航・再診・追加装置・治療後の管理まで、見積もりの範囲をそろえて比べてください。
国全体を「進んでいる」「遅れている」と評価するより、自分の診断、説明、通院を続けられる条件を確認する方が、医院選びに役立ちます。
参考
後悔しない矯正歯科へのかかり方(2021年)日本臨床矯正歯科医会
留学や転居が決まっている方は、出発前に資料の引き継ぎと通院予定を整理しましょう。
資料確認日:2026年9月11日。

