12歳臼歯は、6歳臼歯のさらに後ろに生える永久歯で、正式には「第二大臼歯」といいます。12歳の誕生日までに必ず生える、という意味ではありません。見えてこないときは、年齢だけでなく、歯の育ち方、生える向き、奥のすき間を調べます。
乳歯が抜けた場所へ生える歯ではない
乳歯の奥歯は、永久歯の小臼歯へ生え替わります。一方、6歳臼歯と12歳臼歯は、そのさらに後ろへ加わる歯です。12歳臼歯には、先に抜けるはずの乳歯はありません。
この記事で扱う歯
もともとない人もいます
米国小児歯科学会の歯の発育表では、第二大臼歯が生える時期の目安は上下とも12〜14歳とされています。ただし、年齢表は診断の締め切りではありません。片側だけが見えない、途中まで出てから変わらない場合は、その経過を歯科健診や診察で伝えてください。
参考
歯の生え方日本歯科医師会
参考
Dental Growth and Development(2025年版Reference Manual掲載の発育表)American Academy of Pediatric Dentistry
片側だけ遅いときは、根の育ち方と歯の向きを調べる
同じ年齢でも、歯の発育が同じ段階とは限りません。歯の根がまだ育っている途中なのか、十分に育っているのに生えてこないのかを分けて考えます。
また、第二大臼歯が手前へ傾いている場合は、すでに生えている第一大臼歯との位置関係が問題になることがあります。上あごでは、歯が深い位置にあるかも確認点です。口の中の診察に加え、根や隣の歯との関係を調べる必要があれば、歯科医が画像検査を判断します。
「歯があるか」だけで終わらず、「根はどこまで育っているか」「手前の奥歯に対して、どちらを向いているか」と尋ねると、生えていない理由を理解しやすくなります。
前歯が並ぶ場所と、第二大臼歯が生える場所を分けて考える
前歯の見た目が整っていても、奥の歯が生えるすき間まで十分とは限りません。第二大臼歯では、第一大臼歯の後ろにどれだけ場所があるかも、検査で確認する点です。
2024年の研究では、歯が並ぶ場所の不足が軽度〜中等度で、治療開始時に第二大臼歯がまだ生えていなかった10〜15歳の346人について、米国2施設の診療記録が調べられました。対象者は、歯に取り付けたまま使う固定式装置で矯正を受けていました。下あごでは、第二大臼歯の手前への傾きと奥のすき間の不足が、治療終了時の生えにくさに関連していました。
ただし、過去の診療記録を調べた研究です。すべての子どもに同じ結果が当てはまるわけではなく、「予防のために歯を抜けばよい」とは決められません。矯正を計画する際には、前歯の並びに加えて、第二大臼歯の位置もどう評価しているかを担当医へ聞きましょう。
「待つ」と言われたら、次に確かめることを決めておく
経過を見る方針になったら、次の診察までに何を見守るのかを聞いておきます。歯がさらに見えるようになるか、かむ面まで出てくるかなど、今の状態に合う確認点を教えてもらいましょう。次回の受診時期も、担当歯科医と決めてください。
傾きやすき間が問題だと説明された場合は、待つことで何を期待するのか、変化がなければどの段階で治療を検討するのかを尋ねます。毎回レントゲンを撮ると決まっているわけではなく、前の画像からの変化や治療判断に必要かを医療機関が考えます。
次の受診には、いつごろ片側の歯に気づいたか、反対側との違い、痛みや腫れの有無をメモして持参してください。生える時期のずれなのか、位置やすき間への対応が必要なのかを診察で確かめましょう。
資料確認日:2026年10月9日。

