下顎のワイヤー矯正治療の8ステップ!治療の流れとメリット・デメリットを徹底解説
歯列矯正と聞くと、上下両方の歯を整えるイメージが強いかもしれません。でも実は、下の歯だけの矯正もよく行われている治療法なんです!この記事では、下顎の歯だけを矯正する場合のメリットやデメリット、そして治療の流れを8つのステップに分けて解説していきます。治療を考えている方にとって、役立つ情報をお届けします!
下顎のワイヤー矯正治療の過程を8ステップで解説!
下顎の矯正治療は、段階を追って進めていくことで無理なく歯を動かしていきます。ここでは、下顎のワイヤー矯正を中心に、治療のステップとその期間の目安を詳しく解説していきます。
STEP 1: 治療前(ガタガタの歯並び)
矯正治療を始める前の状態です。下顎の歯が乱れていて、歯が重なっていることがよくあります。この段階で診断を行い、どのような治療が必要かを決めます。診断と計画作成には1〜2週間ほどかかります。
STEP 2: リンガルアーチを設置
次に、リンガルアーチという装置を歯の内側に装着します。これは歯列を広げ、歯が正しい位置に動くようにサポートする役割を果たします。この段階は1〜2ヶ月かかることが一般的です。
STEP 3: リンガルアーチ&ワイヤーの装着
リンガルアーチに加えてワイヤーを装着します。このワイヤーによって歯が少しずつ動いていきます。この段階には3〜6ヶ月ほどかかります。
STEP 4: 歯並びが綺麗に整いました!
治療が進むと、歯並びが徐々に整ってきます。この段階では見た目にも大きな変化が現れますが、歯の安定を図るため、さらに微調整を続けます。この段階には数ヶ月〜1年かかることがあります。
STEP 5: リンガルアーチが外れました
歯が安定してきた段階で、リンガルアーチが取り外されます。この段階では、歯並びが整い、噛み合わせも安定していることが確認されます。1〜2ヶ月の経過観察を行います。
STEP 6: ワイヤー&フィックスリテーナーの装着
リンガルアーチが外された後も、歯の位置が後戻りしないようにフィックスリテーナーを装着します。このリテーナーは歯並びの安定をサポートします。この段階には1〜3ヶ月程度かかります。
STEP 7: 治療完了(保定装置はそのまま)
治療は完了しましたが、保定装置(リテーナー)はまだ装着されています。保定期間を設けて、歯が元に戻らないようにします。この保定期間は6ヶ月〜1年程度が一般的です。
STEP 8: 治療完了(全ての装置を外して)
ついに全ての装置が外され、治療が完全に終了しました!美しい歯並びと噛み合わせを手に入れたことで、見た目も機能も向上しました。治療後も定期的に歯科医師のチェックを受けることが重要です。治療全体には1年半〜2年程度がかかります。
下顎だけ矯正するメリット・デメリット
では、下顎だけの矯正のメリットとデメリットを見ていきましょう。
下顎だけ矯正するメリット
- 治療期間が短くなる場合がある
- 費用が抑えられることが多い
- 見た目の改善が期待できる
- 上顎に影響を与えないため、バランスを保ちやすい
下顎の矯正は、患者さんの歯の状態によって部分的に行うことができます。歯科医師と相談して、自分に合った治療法を選びましょう。
下顎だけ矯正するデメリット
- 上顎とのバランスが悪くなる可能性がある
- 後戻りするリスクがある
- 噛み合わせに影響が出ることがある
保定装置をしっかり装着しないと、治療後に歯が元の位置に戻ってしまうことがあります。後戻りを防ぐためにも、歯科医師の指導に従って保定装置を使用しましょう!
下顎矯正に使用される装置
下顎の矯正には、様々な装置が使用されます。ここでは代表的な装置を紹介します。
参考
インビザラインについて詳しくはこちらInvisalign
矯正治療のリスク
矯正治療は、見た目や機能の改善に非常に効果的ですが、リスクもあります。ここでは代表的なリスクを解説します。
- 治療中に痛みや違和感を感じることがある
- 矯正装置が口の中で擦れ、口内炎ができやすい
- 装置を付けていると歯磨きが難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが増える
- 治療後、保定装置を使わないと後戻りするリスクがある
矯正装置が擦れて痛みを感じた場合、ワックスやシリコンで保護することが可能です。歯科医師に相談してみましょう。
よくある質問
下顎だけの矯正でも効果はありますか?
はい、下顎だけの矯正でも効果はあります。ただし、噛み合わせや歯の状態によっては、上下両方の矯正が必要な場合もあります。
下顎だけの矯正はどのくらいの期間かかりますか?
一般的には6ヶ月〜1年程度です。ただし、治療の進行や歯の状態により異なることがあります。
マウスピース矯正は下顎だけでも可能ですか?
はい、マウスピース矯正でも下顎だけの治療は可能です。見た目や歯磨きのしやすさがポイントです。
矯正後、歯が戻ることはありますか?
保定装置を装着しないと、歯が元の位置に戻ってしまうことがあります。定期的なメンテナンスが重要です。
矯正中の痛みはどの程度ですか?
個人差はありますが、特にワイヤー矯正の初期段階や調整後に痛みを感じることが多いです。マウスピース矯正の方が痛みが少ないとされています。
銀座で働く現役歯科衛生士の木村さん