子どもの矯正は、全員が同じ年齢で始めるわけではありません。乳歯が残っていても相談できますが、相談したらすぐ装置を使うとは限りません。かみ合わせ、生え替わり、あごの成長と、本人が装置を使えるかを診察して決めます。
乳歯・生え替わり・永久歯で見ることが違う
| 歯の段階 | 相談で確認すること |
|---|---|
| 主に乳歯の時期 | かむときのあごのずれ、上下の前歯の関係、続いている癖 |
| 乳歯と永久歯が混ざる時期 | 永久歯の生える場所、左右の生え方、かみ合わせの変化 |
| 永久歯が増えた時期 | 歯を並べる治療が必要か、上下のかみ合わせをどう整えるか |
乳歯と永久歯が混ざる時期を「混合歯列期」と呼びます。米国小児歯科学会の2024年改訂指針も、歯の段階と問題の種類を踏まえ、治療の時期を判断する考え方を示しています。
気づいたら、受診予約で伝えたい状態
- 下の前歯が上の前歯より前に出てかんでいる
- かむときにあごを横へずらしている
- 左右で歯の生え方に大きな違いがある
- かむ、話す、口を閉じることに困っている
これらに気づいたら、小児歯科や矯正歯科へ予約を取り、いつからかを伝えてください。学校健診の指摘も、治療開始の決定ではなく、詳しく確認するきっかけです。痛みや外傷がある場合は、年齢の相談とは分けて医院へ連絡します。
早く始める目的と、待つ目的を聞く
成長期に、あごをずらしてかむ状態や永久歯が生える場所に対応する治療があります。その後、永久歯が増えてから歯を並べる治療が必要になる場合もあります。医院の「第一段階」「第二段階」という呼び方だけでなく、それぞれ何をするのか聞きましょう。
経過観察となったら、「何が変わるのを見ますか」「次はいつ診ますか」を確認します。毎回X線撮影をするという意味ではありません。画像検査は、歯の根や生える方向など、診断に必要な情報に応じて医療機関が判断します。
見積もりと学校生活の準備
検査、成長期の治療、観察、次の段階への移行、治療後の歯並びを保つ装置まで、どこを費用に含むか確認します。全員が二段階の治療を受けるわけではなく、早く始めれば必ず抜歯を避けられるわけでもありません。
本人にも、装置を使う理由と、食事や学校で困ったときに誰へ伝えるかを説明してもらいます。初回相談では、保護者の希望と本人の気持ちをそれぞれ伝えてください。
参考情報(2026年9月11日確認)
参考
Management of the Developing Dentition and Occlusion(2024年改訂、2025年収載)米国小児歯科学会
参考
後悔しない矯正歯科へのかかり方(2021年)日本臨床矯正歯科医会


