「左右で歯の当たり方が違う」「治療してから噛む位置が落ち着かない」と感じるときは、どの歯を直すか決める前に、違和感の原因を調べます。歯の接触だけでなく、顎の関節や筋肉の状態も診察の対象です。
歯が当たる位置と、本人が感じる違和感を一緒に調べる
噛み合わせとは、上下の歯が接触する関係です。違和感があっても、歯の当たり方に原因が見つかる場合と、そうでない場合があります。検査で異常が見つからないことは、つらさが存在しないという意味ではありません。
日本補綴歯科学会の2025年の臨床指針では、歯の接触、顎の関節などを調べ、症状の経過や生活への影響も含めて判断します。画像検査は、確認する目的に応じて医療機関が必要性を判断します。
歯科に伝える「いつから・どこで・何に困るか」
| 記録すること | 伝える例 |
|---|---|
| 始まった時期 | 詰め物を入れた後からか、治療と関係なく始まったか |
| 違和感の場所 | 右奥・左奥・前歯のどこで、どんな当たり方を感じるか |
| 困る動作 | 食べるとき、口を閉じるとき、口を開けるときのどれか |
| これまでの経過 | 受けた調整と、その前後で良くなった点・変わらなかった点 |
担当の歯科へこの記録を伝え、受診時期を相談してください。治療を受けた医院が複数ある場合は、その経過もまとめて持参すると、同じ処置を繰り返す前に検討できます。
原因がはっきりしないまま、歯を削り続けない
診断によって、歯の接触への治療、顎の病気への対応、専門の医療機関への紹介などを考えます。原因を特定できない違和感では、歯を削るなど元に戻せない処置だけを重ねず、負担の小さい方法から検討することが指針で示されています。
担当医へ「今の検査で分かったこと」「まだ分からないこと」「専門の歯科へ紹介が必要か」を尋ねましょう。この記事の説明だけで病名を決めることはできません。
参考
咬合違和感症候群の診断と治療法に関する臨床指針2025日本補綴歯科学会
頭痛や全身の不調もある場合は、それを噛み合わせだけの問題と決めつけないでください。症状の始まり方や続く時間をかかりつけ医へ伝え、歯科で受けている診療も共有しましょう。

